歴史資料館巡りとは言えませんが、日本科学未来館 Miraikanの「かぐや」が見た地球と全天周映画 「宇宙エレベータ ~科学者の夢みる未来~」を見てきました。
なぜ今日なのかといえば、『「かぐや」が見た地球』が今日までだったからです。
映画を見た理由は、この映画がキャラクターデザイン : 百瀬ヨシユキ(スタジオジブリ)であったため、宮崎駿ネットワーカーFCのメンバーとして一度見ておきたかったためです。

「かぐや」が見た地球 §
「かぐや」が撮影した月の地平線に対する地球の出、入りを大スクリーンに映していました。
ともかく素晴らしい。感動ものです。
特に良かったのは、音楽が入っていないサイレント映像だったこと。
NHKのTVでも地球の出は見ましたが、音楽が鳴っていたのがイマイチでした。音楽によってありのままの印象とは別の印象が擦り込まれてしまいます。
出る前に、解説をしていた人に「音楽がないのがいい」と言ったら、その人も同じ意見だったようで、喜んでくれました。
ともかく、生の光景を撮影した映像だけで十分すぎるほど感動的であり、音楽は無い方が良いと思いました。
全天周映画 「宇宙エレベータ ~科学者の夢みる未来~」 §
プラネタリウムのドームいっぱいに投影される映画です。
ともかく映像的に圧巻です。視界全体に動く映像が見えるのです。特に、母と娘が未来バイクに2人乗りしてハイウェイを疾走シーンの迫力とスピード感は絶品です。どれほどの大画面横長TVを持ってきても、映画館の大スクリーンを持ってきても、視野の隅の方は動く映像が見えないわけですが、この全天周映画は隅も含めて動きます。
更に、リアルな描写の宇宙エレベーターもワクワクしますね。1つ1つ手順を踏んで乗り込んで動いていく光景の積み重ねが見事。サブテーマは「科学者の夢みる未来」といった感じでしょうが、夢の語りも良かったと思います。
アニメ的に言うと、キャラクターの描き方は、演技等少し物足りない感じもありますが、些細な問題でしょう。ちなみに、ほとんどトゥーンレンダリングした3DCGで、一部が手書き2Dっぽい感じでした (違うかもしれない)。
強いて不満点をあげるなら、結末が単なるお食事会でしかなく、未来に広がっていないところでしょうか。宇宙エレベーターや宇宙に興味を持った主人公に対して、「10年後を目指してこんな宇宙計画があります」「わたし、参加したい! それを目指して頑張るわ!」的な終わり方なら、見ている子供にも夢と希望を感じさせることができたような気がします。
常設展示 §
時間がないので、駆け足でざっと見ただけです。
しかし、「しんかい6500」の原寸大模型は燃えましたね。船内の狭さにもびっくり。船首のアームの構造も良く分かりました。
やはり、日本沈没世代なので、わだつみ、ケルマデック、しんかい、です。
あとは宇宙探査機関連の展示ですね。電子回路の現物(といっても試験用らしい)等、見ているといろいろ分かってワクワクします。