「実は作品構造的な心理表現としての必然性があった!? 「ネギま!」でパンツが見えて服が脱げる理由!!」の続きです。
「パンチラ=心の本音のチラ見え」説の事例検証です。
明日菜の告白 §
タカミチとのデートで、明日菜は1回のパンチラを見せます。
アーティファクトでロボ恐竜の首を切り落としたときです。
タカミチに告白するシーンではありません。
ロボ恐竜を斬るシーンのパンチラは、明らかに本音を見せてしまう心理描写そのものでしょう。女らしくおしとやかにするのは明日菜のキャラではなく、本当はダイナミックに体を動かしてタカミチと一緒に人助けをしたかったのでしょう。
しかし問題は告白シーンにパンチラがないことです。
タカミチの返事が描かれていないことと、それに対する明日菜のリアクションにやや不自然な感じがある(「そう言ってもらえるのは嬉しいです」は、ふられた女の子の言い方にしては違和感がある)ことから考えると、実はタカミチが好きという明日菜の気持ちは、本音ではなかった可能性も考える必要があるという気がしてきました。
ちなみに、明日菜の真の本音は「ナギが好き」あたりという可能性が高そうだし、「ネギが好き」という可能性もあり得ます。
超vsネギ戦 §
超がローブの中を見せること。更には戦闘服の裾がめくれることの双方がパンチラに類する行為と見なせます。つまり、2段パンチラです。
この戦いでの超は、かなり本音を暴露して語っている感があるので、やはり「パンチラ=心の本音のチラ見え」と考えられます。
たとえば超はタカミチに対して自らの行いが善をなす可能性を示唆して相手を惑わせていますが、この戦いでは善だろうと悪だろうと力を持つ者だけが思いを通すと言い切っています。このあたりが、超の本音なのでしょう。
超vs刹那戦 §
超、刹那の双方に盛大なパンチラが見られます。刹那の中身はスパッツですが。
ここで超は刹那の強さにかなり本気で驚いています。台詞は本音を漏らしてしまっている、と思って良いでしょう。
一方の刹那も、超の戦い方に本気で驚いています。驚きの表情は本音の吐露と見て良いでしょう。
ちなみに、この戦いには楓も参戦しますが、楓はパンチラが無く、本音も表情に見せていない感じです。
超りん お別れ大宴会 §
超りん、盛大に見せまくりです。
クラスメートにお別れをしてもらえたことが、本当に嬉しかったのでしょう。
火星の話もネギの子孫の話も全部自分から暴露しています。
136時間目扉絵 §
チーム・ネギ坊主全員集合ですが、刹那だけパンチラしています。
この仲間になら白い翼を見せても良い、という心理の表現であれば、「パンチラ=心の本音のチラ見え」と考えることもできます。
深夜のエヴァによる修行 §
深夜、ネギはエヴァによる修行を受けます。
このとき、エヴァはパンチラを見せます。
いつものエヴァなら自分を「悪」と言い、ネギも「悪」になれと言うはずなのに、「戦いにおいてどちらかが悪であることは希だ」などと、いつもとノリの違うことを言います。
これは、普段は隠されたエヴァの本心が語られたと見て良いでしょう。
つまり、エヴァとは一種の「偽悪者」です。
1週間後の未来で夏美と衝突 §
ネギとぶつかった夏美は盛大にパンチラしています。
そして、ネギが魔法使いだという情報に対する興味を押さえきれずに言ってしまいます。これも、パンチラと本音の吐露が連動していると見なせます。
まとめ §
おおむね、パンチラと本音の吐露は連動した描写になっている、と思って良いと思いました。
しかし、思わぬ収穫がありました。
それは明日菜のタカミチに対する告白に、漠然と考えていた以上の重みがあるかもしれない、という発見です。
つまり、描かれざる2人の会話の部分で、「好きです」「ごめん」という以上に何か深いやり取りがあった可能性もあり得ます。