うちのオフィスでは、PC接続可能なFAX複合機としては比較的初期のモデルとなるCANON MultiPass B20をずっと使ってきました。
しかし、プリンタとしては他にモノクロLBPもあるし、この電子メール主体の時代に来るFAXなど滅多になく、あっさりとインクジェットのノズルが目詰まりしました。それにも関わらず、メモリ受信してPCで吸い出す運用では印刷できないことはハンデにならず、またFAX受信の頻度も極めて少なかったので、そのまま運用していました。
しかし、一ヶ月ほど前からインクカートリッジが入っているにも拘わらず認識できずに動作しない状態に陥りました。
その後、様々な方策を検討しましたが、安いFAX複合機を買うという方針で決着しました。
機種選定 §
選択した機種は"HP Officejet J6480 All-in-One"です。
決め手はインクカートリッジにヘッドが付いていて、目詰まりしてもカートリッジ交換で直るらしい、という情報です。プリンタの使用頻度が低いため、目詰まりさせる常習犯としては、これは優れた長所以外の何者でもありません。
もう一点は、ファックスのPC受信できる点をセールスポイントとして強調していたことです。受信した紙を見ながらうだうだするのは面倒でありすぎます。紙は邪魔になるし紛失するし、良いことはあまりありません。
購入 §
Amazonでサクッと購入。(しかし、今見たら値段が下がってました。とほほ)
届いた箱は予想以上に巨大で重く、驚きました。安いから、もっと軽薄短小だと思っていました。
セットアップ §
サイズはかなり大きく、設置した台からはみ出し気味です。
接続はイーサネット(100BASE)です。無線LANも内蔵ですが、うちではまだ未導入です。
HPのインクジェットプリンタはドライバというか付属ソフトが無駄に高機能すぎて怖いという印象があったので、まず仮想マシン上でインストールして様子を見ようと思いました。しかし、Virtual PC 2007+Windows XPはセットアップがエラーで落ちて駄目。Virtual PC 2007+VistaではUSBの機能が無いから継続できないと言われて終わり。もちろんUSBで接続する予定は全くありません。接続はイーサネット経由です。
やむを得ず、メインマシンの生環境(Windows Vista Ultimate)でセットアップ。
試用の感想 §
普通紙のカラー印刷は、予想以上に鮮明で驚きました。昔と比較して、格段の進歩があるようです。これなら時々使っても良いかも。
プリントアウトしたドキュメントをスキャンさせたところ、一発でOCR化されたPDFファイルがPC上に吐き出されました。これは予定外の喜びです。OCRは100%あてにならないとはいえ、大量の文字を含む文書を読むとき、文字検索ができるのとできないのでは大きな差が出ます。
FAX送信はプリンタドライバ経由で問題なく可能でした。むしろ、昔と比較してプリンタドライバ経由のFAX送信の機能性や安定度が向上しているような気がします。
問題はFAX受信です。当初、PC上のファイルとして受信する機能が動作しませんでしたが、これはPCを再起動して解決。しかし、印刷は行わないでPC上に受信のみ行う、という設定がどうしてもできません。PC上からのツールにはそのような設定が見あたらず、本体側のパネルでそれらしい設定を行っても、設定が戻されてしまう感じです。
この件は、未解決です。
課題 §
最近、(これを含む)プリンタはパラレルでもUSBでもなく、イーサネットで接続するのが普通になりました。その結果、ハブが予想よりも早く埋まっていく問題が出ています。これは検討を要する事項です。