「Windows 7の時代が刻一刻と迫って参りました!」
「もう使ってるけどね」
「なに。どうやって手に入れたんだ」
「MSDN会員だからね。落として使うの当たり前」
「そんなに自慢したいのか?」
「だって、ユーザーに先んじてうちのソフトの動作を見ておかないと、問い合わせがあったとき困るじゃないか」
「はいはい。その辺のお仕事の話は横に置いて」
「でも、そのへんの常識がない自称プロって多いよね。優秀な自分をアピールしたいだけの実質マニアも多い。あれは、もはやお仕事の話じゃない」
「いや、そういうお仕事じゃない話も横に置いて」
「で、そういうマニアはVistaを使いこなせなかった技術力のなさを棚に上げて無いことも含めてVistaの悪口言い放題。でも、なぜか7はベタ褒め。きっと、Vistaから常識的にある機能を、7で実現された画期的な新機能と褒め称えて白い目で見られる現象があちこちで起こるぞ」
「そういう現象の話も横に置いて。ここはセブンの話をするコーナーだから」
「じゃあいったい何を語ればセブンの話になるのよ」
「やっぱりほら。あれじゃない。セブンで連想すると言えば常識的にあなたの世代ならアレでしょ? ってか、あなたの世代じゃなくても幼少の頃にすり込まれるからアレでしょ? なんとかトラなセブン」
「おお! やっと分かったぞ! なんとかトラなセブンね!」
「そうそう。それです。その話を1つ頼みますよ」
「うんうん。イヌトラセブンね」
「なんですかそれは!」
「知らないのか? ワラトルマンの相棒だ。迷犬ラッシーが変身した巨大ヒーロー」
「そんなあなたの脳内で考えたヒーローは知りません!」
「僕が考えた怪獣じゃないんだから。ちゃんと週刊少年ジャンプに掲載されたんだよ。ちなみに、やっつけ隊の基地は空中に浮かぶ巨大御神輿で、もちろんウルトラマンタロウのZAT基地のパロディ。でも、両国の江戸東京博物館は何を勘違いしたか、このやっつけ隊の基地をモチーフにした空中の巨大御神輿型建築物を造って、そりゃもう全国推定3人のワラトルマンのファンは大喜び」
「ちがーう。そういう話じゃなくて。ほら、セブンといえば」
「セブンの太陽か」
「は? なんですかそれは?」
「金の星社の少年少女21世紀のSFシリーズ。加納一朗著のセブンの太陽だよ」
「えーと、見たことも聞いたこともないんですけど」
「加納一朗といえば、ナンセンスな小説やミステリーの作家のように思えるけれど、こういうハードなSF的な作品も書いていたんだねぇ。ちゃんと1970年代にドーナッツ型の宇宙ステーションがあって、別の恒星系まで旅をしてそこでチョコレートを合成するんだよ。いやもう、うろ覚えの知識だからかなり嘘だと思うけど」
「1970年代……っていつの話ですか!」
「1969年出版の本だね」
「そんなの誰も知りません!」
「あ、そう。じゃあもっと新しいセブンといえば」
「セブンといえば?」
「セブンス アーマード ディビジョン、第7機甲師団だね」
「は?」
「もちろん、アドテクノスの、ね」
「アド……、亜土電子?」
「あんたもネタが古いね」
「ほっとけ!」
「あの佐藤大輔がデザインしたボードSLGね。ソ連の北海道侵攻をモチーフにして陸上自衛隊の第7機甲師団が防戦するという内容。あ、コンピュータのゲームじゃないからね。念のため」
「誰ですか、その佐藤大輔ってのは」
「知らないの? 皇国の守護者ぐらい読まないとダメじゃん」
「漫画は読みません」
「本題に入る前に打ち切られた漫画版なんか読んでも分からないよ。ちゃんと原作小説で読まないと」
「……」
「ってことは、佐藤大輔でもないのね」
「違います!」
「じゃあ小説読まない君にも分かるネタをやればいいのね?」
「そうです!」
「分かった。じゃあ、これだ! セブンGのオペレーター 」
「なんすかそれは?」
「矢作省吾だよ。時祭イヴに、そう呼ばれていたじゃないか。アニメだったら、分かるだろ?」
「いったい、いつの作品ですか!」
「今がいちばんいい時代と思える1980年代。バブル崩壊してから見ると、本当にしゃれにならないぐらい、いちばんいい時代」
「そんな古いアニメは知りませんよ」
「そうか。新しくないとダメか。それでセブンといえば」
「セブンといえば?」
「もちろんセブン先輩」
「誰ですかそれは!」
「地味な先輩だけど、バトスピするときは人格が変わるんだよね。最後にスマイル君とタッグで出てきたときは格好良かったじゃないか!」
「なんですかそれは。ぜんぜん知りませんよ」
「今時、バトルスピリッツ 少年突破バシンぐらい見ていて当たり前だろ? 正面突破でイセカイ界トオォォタル!」
「いせかいかいって何それ? 言葉が変なんですけど?」
「あ。もしかして、バシン派ではなく、ライブオン CARDLIVER 翔派だったりする? 僕のはぽーん!」
「それも知りません!」
「なんだ、違うのか。注文にうるさい人だなあ」
「ってか、あなたの世代でみんな知ってるセブンといえばあれしかないでしょ!」
「うん。ぼけてわるかったね。セブンといえば」
「セブンといえば?」
「もちろんマイルドセブン」
「艦長! ブリッジは禁煙です!」
「おっと失礼。僕らの世代でセブンといえば」
「セブンといえば? もちろんルが付いたりするセブンですよね?」
「やっぱりワイルドセブン」
「ちがーう!」
「違うの?」
「そうそう。だいたい、あんただってアレはリアルタイムで読んでないでしょ? 最近文庫版コミックで1冊読んだだけでしょ?」
「うん。それはそうなんだが。ってことは、セブンといえばセブンイレブンいい気分? コンビニエンジ・セブン&イレブン?」
「こら四谷。ななこちゃんをいじめるな。じゃなくて、コンビニは今でもどこでもあります!」
「じゃあセブンチェンジャー」
「は? なんですかそれは?」
「7つの形態に変形するロボだな。ダ・ガーンも見てないのか?」
「そんなの見てません! そもそも、ダ・ガーンって名前からして変でしょ? ダンガードならまだしも」
「君も十分にネタ古いよ」
「え。違っ。ほら、スパロボに出てくるから。凄く古いアニメロボの名前をやたら若い人が知っていて焦るじゃない? バルディオスとかダルタニアスとか、何で知ってるのっていうか。でも、あれってゲームなんだよね。スパロボに出てくるからなんだよね」
「軽く調べてみたけど、どうやらダンガードAはスーパーロボット大戦には参戦してないらしいぞ」
「がーん」
「分かった分かった。真面目にやるよ。もうエミリィ・セブンシープとかそういうネタはやらないから」
「って、言ってるそばから。いったい誰ですか!」
「ネギま!ぐらい読んでおけ!」
「じゃあ今度こそ、『あのタイトル』を言ってくれますね?」
「うんうん」
「なんとかトラなセブンですよ」
「それでルが付くのね。ちゃんと覚えてるよ」
「なんとかトラなセブンといっても、中間の『な』は抜きですからね」
「うんうん。ルとトラセブンが入ったタイトルといえば、ほとんど決まったようなものだね」
「それじゃ、盛大に正解を言って盛り上がりましょう!」
「じゃあ言うぞ」
「わくわく」
「ウルトラセブン21(ツーワン)」
「(ずこーっ)」
「あれ。なにずっこけてるの?」
「なんで21が付くんですか! なんで普通にウルトラセブンって言えないんですか!」
「だって、主題歌歌えるし」
「ってか、主題歌あるんですか! 聞いたこと無い作品なのに!」
「うん。ウルトラと名が付くCDは2枚しか買ったことがないけどね。うち1枚が歌を集めたCDで、ウルトラセブン21の主題歌も入っていたんだ。聞いてるうちに何となく覚えた」
「ちなみに、もう1枚のウルトラは?」
「ハウス ウルトラマン」
「それこそ中身が全く予想できない変なCDなんですけど!」
「うん。おいら、当時は変なCDコレクターだったから」
「ちなみに、ダイナは見てないけど、主題歌集CDのおかげでスパーガッツの歌(Take Off!!スーパーGUTS)だって歌えちゃうよ。もちろんTACの歌もMACのマーチもOK! マッキー2号も遅れるな♪」
「そんな歌はありません!」
「えー。時速は91キロなのに」
「それは別の2号です!」
「で、ここまで延々と語ってきたけど、どのへんがWindows 7記念なわけ?」
「あ……」
「(ちなみに、このオチの付け方はちょっとオタクの大統領風だったりするぞ)」
FAQ §
- Q: どうしてガンダム試作7号機とか、そういう旬なネタをやらないのですか? A:オタクの期待通りのことを書いても何ら意外性がないし、オタクではない人にはぜんぜん意味不明だし。しかし、本人に興味がないのが最大の理由かな?
- Q: 町中でセブンの車を見ました。かっこいいですね A:ちがーう! あれはセブンの車ではない。ウルトラ警備隊の車だ。名前はポインターだ。おいらはTDF-PO1って呼んじゃうけどね。いや、うざいマニアだからTDF-PO1と呼ぶのではなく、TDF-PO2と区別するためにはそう呼ばないと不明確だから (←もちろんTDF-PO2とか言ってる時点でうざい)
- Q: 時速は119キロではないのですか? A: この場合は119キロではありません。カラスの勘三郎でもありません。
- Q: 結局、知識とコレクションの自慢をしたいのですか? A: いいえ。なんら自慢にならない知識とコレクションを晒して白い目で見られる自虐を目指して書かれたものです。