興味深い話題なので、少しメモ。
4巻第28話で、怪しげな集団が月の雫(ムーンドリップ)の呪文を唱えているシーンがありますが。日本語や英語とは縁遠い文字が並んでカタカナでルビが振ってあります。これはベリア語だと台詞で示されます。
では、このベリア語とは何か。
何となく、作者が自分で作った純粋架空の言語ではないだろう……という予感があったので、調べてみると。
ザガワ・ベリア文字 - Zaghawa Beria Alphabetより
1980年代に作成されたチャドのザガワ・ベリア語のアルファベット。
大文字と小文字の別が存在するが、大文字はラテン文字と異なり、文字の基本ラインの下部に伸びている。
発音は不明。
OpenType, TrueType, Type1のフォントとサンプル文書PDFが以下のページにあります。
さて。これらを見る限り、ザガワ・ベリア文字とFAIRY TAILのベリア語文字とは一致しません。しかし、一部の文字の特徴は一致しています。元ネタとしてアレンジして使ったという可能性も考えられるし、装飾性の高い筆記体という可能性も考えられますが、定かではありません。
とはいえ、日本ではほとんど知られていないようなマイナー言語/文字として元ネタがありそう。FAIRY TAIL、見た目の軽さとは裏腹に奥が深そう。