結局、もう1回大橋まで行きました。日本地図センターで地図中心No.448も買って、江川達也さんの新連載も読みましたよ。
概要 §
- 本質的に三田用水ものではない。歴史+地図ものである
- 全ページがフルカラーである
- 各種時代や海岸線を加工した地図が多い
- 江川達也さん本人もキャラクターとして出てくる
- 女性キャラが突っ込み訳で、本人キャラがボケである
- 脳内妄想の大暴走と、それに対する冷静な突っ込みからなる
- 掲載地図は改善の余地があると断っていたり、脳内妄想が多いと断っている
- 採算が本当に取れているか怪しいが、そんなことはどうでも良いパワーがある
感想 §
凄く面白かった。というのは、正しさよりも好きなものは好きなんだ、という価値観で暴走しているからですね。それは脳内妄想であるという冷静な突っ込みがあっても、ともかく表現物として書いてしまうという方法論でしょう。もちろん、どれほど正しいと書いたところで、どのみち現地に行って現場を見るまでは信用できないわけで、それよりも暴走してくれた方がずっと誠実だと思います。「正しい情報はXXである」というよりも、「「オレはこう思う」「オレはこれが好きだ」と言いきる方が誠実です。それは「オレ」という主語に対して正しくできるから。
特に、現地で見た不思議なものに、突然解釈が付いてくる瞬間の面白さがひしひしと伝わってきていい感じですね。
ちなみに、地図に(下)高井戸/土(村)分水が入っていないのが惜しいところですが、これはもう位置も定かではないし、短いし、やはり描けないものかも。