はたと気付いたことがあります。
ワンピースはTVアニメをずっと見ていてイワンコフがやっと出てきましたが。
ヤマトを特徴の1つを二重ヒロインという仕掛けにあると見たとき、実はワンピースも二重ヒロインという側面を強く持つことに気付きました。
- 仲間の少ない序盤はともかくココヤシ村に来た時点でナミだけでなくノジコも出てきて二重ヒロインが成立する (ただし、ノジコとナミをヒロインと見なす視点はルフィではなくゲンさんあたりにありそうだが)
- ノジコはココヤシ村を出ないが、グランドラインに入るとすぐにビビが参加してナミとの二重ヒロインになる
- ビビはアラバスタに残るが、すぐにロビンが参加して、再度二重ヒロインになる
- アマゾンリリーではマーガレットとボア・ハンコックの二重ヒロインになる
- マーガレットはインペルダウンに来ないが、オカマのボン・クレーがヒロインだと見なせば、ここでボア・ハンコックとボン・クレーの二重ヒロインになる
- ボア・ハンコックはインペルダウンを去るが、その後でオカマ王イワンコフが出てくる
いや本当に。ここまで執拗に二重のヒロインというモチーフが繰り返されているとは思わなかったなあ。特にオカマをヒロインと見なせるという認識で世界が広がった感じが凄いぞ。
まさにヤマトに匹敵する執拗さです。盆と暮れが一緒に来たような感じ。
構造的に見ると §
こうして見るとヒロインは「押してあげる」「引っ張ってあげる」という「姉型」と「妹型」の二重構造であることが分かります。スターシャが「引っ張ってあげる」型であるとすれば、森雪が「押してあげる」型といえます。同様に、ナミがルフィに助けを求める妹型なら勝手に乗り込んで仲間になるロビンは姉型です。実際、ロビンをお姉様と呼んでいるし。ただどちらも立場は一定していません。永遠にでは、古代と離れた森雪がむしろ姉型として行動してサーシャが妹型になるし、妹型のビビがいるときにナミは姉型です。
それにしても、ヤマト解釈の参考参照をワンピースで得られるとは。
余談 §
古代「こうしてみるとワンピースもオカマネタが多いですね」
沖田「ヤマトも負けてられん。さあ、やるぞ」
古代「えっ!?」
沖田「さあ」
古代「ええっ!? い、いくらオレが可愛いからってそんな」
沖田「命令だ、古代。このお釜でメシを炊け!」
古代「は?」
沖田「だから、お釜で炊いたメシは上手いのだ。メシを炊け古代」
古代「どういう意味でありますか?」
沖田「優秀な新人は飯炊きからはい上がってくるものだ。覚えておけ!」
古代「はい!」
有能な新人が出たら「飯炊きから第1艦橋に上がってこい!」と声を掛けてやろうと心に決めた古代であった。