「復活の時」なので、あえてイデオンとヤマトを比較してみました。
という原稿もすっかり書いてから時間が経過して復活編からずいぶん時間が経過しましたが。中身は全く問題なし。ヤマトもイデオンも古すぎてネタの鮮度は変化なし。(余談とか少し書き足してるけどね)
開始早々、いきなりの惨劇で退場するヒロイン §
イデオン発動編→キッチンの首が飛ぶよ!
ヤマト復活編→雪がやられちゃうよ!
意味もなく脱げる §
イデオン発動編→ラストは全員全裸だよ
ヤマト復活編→雪がやられるシーンではなぜか服も脱げるよ!
寝返り §
イデオン→ギジェとかいつの間にか味方になるし
ヤマト復活編→ゴルイ将軍とかいつの間にか味方になるし
何か凄い赤ちゃん §
イデオン復活編→なんかよくわからんが、宇宙を飛んでいって見送るぞ
ヤマト→なんかよくわからんが、1年で大人になって「おじさま」と誘惑するぞ
呪い §
イデオン→Bメカ (ソル・バニアーないしイデオ・ノバ) に乗ると必ず死ねるぞ。でも必ず後継者が見つかるぞ
ヤマト→第3艦橋は必ず壊れるぞ。でも必ずいつの間にか修復されるぞ
みんな死んじゃえ! §
イデオン発動編→みんな死ぬぞ。味方もね
さらばヤマト→みんな死ぬぞ。味方もね
再編集版の映画をやる §
イデオン接触編→TVの再編集だぞ
ヤマト(初代映画)→TVの再編集だぞ
TVで放送できなかった恨みがスクリーンに §
イデオン発動編→TVで放送できなかった分までやるぞ
さらばヤマト→TVで放送できなかった反乱や死もやるぞ
なんか大和級みたいな名前の戦艦 §
イデオン→ムサッシ
ヤマト→ヤマト
そのときであった §
イデオン→イデの力が発動したのは。そのままうやむやのうちにTVシリーズはおしまいだ
ヤマト→真田技師長がこんなこともあろうかと作っておいた空間磁力メッキのスイッチを入れたのは。そのままうやむやのうちにTVシリーズはおしまいだ
遺跡を掘り出しちゃえ §
イデオン→遺跡からイデオンとかソロシップから出てくるぞ
YAMATO 2520→遺跡から逃走経路とかりゅう座銀河のディスプレイとか出てくるぞ
なんか「はどー」な感じ §
イデオン→波導ガン
ヤマト→波動砲
感想 §
やばいぜ。ネタのつもりが意外とマジで似てる!
最初は、偶然に似ている部分を特に強調して取り上げるネタのつもりだったですが、意外にも似ている点が多く出てきて書いているこちらが焦りました。
さあCMの後でみんなで歌おう「アフロ少年は、コスモ♪」(そんな歌はありません)
余談 §
「ソロシップって意外と好きなのよね」
「なぜ?」
「エンジンが下方に向くギミックとか、イデオンを垂直に立てるために艦首部が直立するギミックとか。ちゃんと上下を考えるよね」
「アーガマも意外と好きとか」
「居住ブロックが回転して重力を発生させているが、戦闘前に収納するギミックとかいいよね」
「で、アーガマの搭載メカでは何がいちばん好き?」
「べつにー」
「ソロシップの搭載メカではどれがいちばん好き?」
「べつにー」
「徹底的にロボはどうでもいいのね」
「うん。やはりフネ派だからな」
「だから、ダンガードAの話をしていても話題はプラネスターとジャスダムか!」
「あ、でもサテライザーは格好いいぞ。ロボになるとどーでもいいけど」
「人型はどうでもいいのね」
「っていうか、もっと言えばもともと前半派だからな」
「前半派?」
「たとえば、ウルトラを見ているとしよう」
「うん」
「その場合、人間のドラマが展開する前半ばかり見ている」
「それで?」
「変身するとそこからが普通の子供は見せ場だ」
「うん、そうだろうね」
「でも、こっちはつまらない映像を見せられる時間が来たとがっかりするわけだ」
「着ぐるみ格闘はどうでもいい?」
「着ぐるみと着ぐるみが格闘するシーンはどうでもいいよ。こっちは人間だから、人間にしか感情移入できない。怪獣にもウルトラ戦士にも感情移入できないからさ」
「だから、変身前の前半派」
「その点、最初から最後まで人間のドラマであるものは全部見られるから好きだぞ」
「たとえば?」
「もちろんヤマト。結局どれほど凄いメカが出ても、あくまで人間の道具だからね」
「怪獣のようなバラノドンが出てきても最後に悔しがるのはゲールだしね」
「そうそう。そこは重要」
「他に例は?」
「じゃあ、小さなバイキングビッケとか」
「巨大化するヒーローの対局だね。小さな身体のままでも知恵で切り抜けるタイプ」
「でなければレインボー戦隊ロビン」
「ネタがどんどん古くなってるね」
「いいんだ。どうせ読者の平均層も古くなってる」
「それで?」
「ロビンのいいところはだな。仲間はロボットでも最後まで人間の戦いだと言うことだ」
「どういう意味?」
「ロビンには変形ロボの元祖が出てくるが、実はクライマックスでロボ形態は取らない。必ず戦闘機形態を取って人間のロビンを乗せる」
「なるほど。だから、人間の物語と」
「ロボ形態で戦ってはロボの戦闘になっちゃうからね」
「ということは、ヒーローの定義が世間と違っている?」
「そもそも、特別な強い人間という時点で感情移入できないからね。そんな人間が活躍しても楽しくない。白けて見ているか、見るのをやめてしまうしかない」
「もしかして、スターウォーズよりギャラクティカっていうのも」
「スターウォーズはフォースを持った特別な人間の話だが、もちろんそこには感情移入できない。でも、ギャラクティカはアダマにして、スターバックにしても特異な状況に追い込まれた普通の人でしかない」
「じゃあ、ヤマトは?」
「古代も島も特別な強い人間じゃない。だから見られるのだ」
「つまり?」
「特別ではない人間が火星で特別訓練を受けたぐらいでヤマトに乗せられて、右も左も分からない中で状況を打開するために悪戦苦闘する話だからいいのだ」
「なんかいろいろなタイトルが出てきたけど、結局ヤマトなのね」
「うむ。おいらの頭の中身はヤマトでできているからな。おいらの頭を割ったらヤマト要素が流れ出すぞ、きっと」