はたと気付きました。
海派、山派という分類を行うと、明らかに小林ヤマトは海派です。詳しい話はここで置くとして。
ならば、松本ヤマトの根拠は旧陸軍航空隊の巨艦にあり、それはまさに富嶽ではないかと。まあ、富嶽そのものは陸海軍共同ですが、やはりどちらかといえば陸軍系でしょう。
とすれば、「敵アメリカ本土を空襲して友邦国ドイツに到着し、そして日本を救う貴重な物資を貰って帰ってくる」というパターンが「敵ガミラス本土を空襲して友邦国イスカンダルに到着し、そして地球を救う放射能除去装置をもらって帰ってくる」というパターンと合致します。
これは海軍パターンにありません。あくまで、海軍パターンなら、近海で待ちかまえて迎撃です。あくまで大和に固執するなら沖縄に襲来した敵艦隊を迎撃に出て、陸地に乗り上げるまで。
そう考えれば、「遠くまでメッセージを聞きに出かけるが、決戦はあくまで近海で起こる迎撃戦」という「さらば」こそ海軍パターン。
そして、最初のテレビシリーズは富嶽パターンなのかも。
とすれば、富嶽=ヤマトは奇跡の逆転勝利を掴み、敵本土を焼き尽くし、日本=地球に生還すべきだったわけであり、「最後の出撃」などするものではないわけです。
これが、大和=ヤマトなら「最後の出撃」が当然あり得ます。
更に考えると §
砲塔を増設した「同型艦」は通常あり得ません。違う設計の別の型になってしまいます。砲塔を増設すると様々な場所に影響が波及し、単に砲塔が増えるだけでは済まされないからです。
しかし、銃座を増設した「同型機」はあり得ます。飛行機なら、エンジンパワーに余力があれば重い荷物を増やす余地があるからです。
つまり、砲塔を増設して全く形が違う「まほろば」を大和の同型艦と言ってしまうセンスは、実は戦艦大和ではなく超大型戦略爆撃機富嶽にイメージソースを求めた結果ではないか、という気もしてきました。