2010年06月27日
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たまに雑談・ヤマト絡み……なのか?

Written By: トーノZERO連絡先

「たまには雑談しよう」

「いつも雑談という気もするけど」

「ほっとけ」

PASMO §

「まあヤマトは関係ないけど、これを見てくれ (書いた時点の最新)」

「ははは。メーテルと鉄郎だ」

「PASMO啓蒙漫画を読めるとはね」

「凄い時代になったものだ」

「PASMOはパスの一種だとすれば、凄く999ネタだしね」

「あ、パスを取られた! ってのは定番パターンだからね」

「ここはやはり999だね」

「あと背景のモブもいいぞ」

「それから、変に肩に力が入っていないのもいいね」

「無理にメタノイドとの戦いに関連づけたりしないしね」

「まあ4コマでそれは無理だろうけど」

「でも、Webの漫画はただの宣伝でも色が付くのがちょっとゴージャス感があるかな」

「かつて紙媒体で999を読んでいたロートルの意見だね」

「うん、999初体験は紙だから」

「アニメの前?」

「凄く前。実は歯医者の待合室に第1話が載っている雑誌が置いてあった。これが初体験」

「なるほど」

「あとで、第1話が載っている松本零士のムック本も買ったかな。そのあとコミックの2~4巻ぐらいまで友達から借りて読んだ。アニメは更にそのあと」

「じゃあ、バリバリのモノクロ派ってことだね」

「ヤマトも最初はモノクロテレビだったしな」

「それだけ?」

「しかも、子供の頃、文庫で実はのらくろまで読んでいる」

「くろ、しか合ってねえ」

復活の日 §

「そういえば、新たなる旅立ち等で、死んだ人がぺらぺら喋ると言ったけど」

「うん」

「実は復活の日も死人が喋ったことを思い出した」

「復活の日って、小松左京の小説?」

「それを原作にした角川映画だ」

「なるほど」

「世界の破滅を阻止できなかった主人公がアメリカ大陸を徒歩でぼろぼろになりながら南米南端の仲間のところに歩いていると、途中で死体に話しかけられるのだ。字幕で台詞無しだが」

「うん。それってウィルスの力で死体が生きているように動くとか?」

「いやいや。死体が特に説明も理由もなく喋るんだ。字幕で」

「えっ?」

「それが衝撃的で印象に残っていたのだが、やっと分かってきた。つまり、死人が特に理由もなく喋るのは映画においては定番の表現なんだ」

「そうか。だから、さらばではオレンジの人が並んで(死んでない人もいるけど)、雪が生きているように目を開けて、スターシャも死んだ後で喋って。サーシャ(2代目)も死んだ後で喋るわけか」

「うん。だからこれはヤマトの問題などではなかったのだ。映画表現というシステムの問題だ」

「しかし、小松左京作品との関係が多いね」

「うん。おいらも空中都市008かサイボーグ009かって時代に生きていたし。ヤマトが終わると日本沈没を放送していたし、裏番組も小松左京ら原作の猿の軍団だ(東京の場合)」

「考えてみれば、日本列島を沈めて代わりにヤマトが浮上したようなものだね」

「あるいは日本列島を沈めて代わりに関東平野を浮上させたようなものだ」

「でなければ、海からミステリーが浮上するのがマリンスノーの伝説」

「浮上指向だね」

「だから、ヤマトはフネよりも飛行機のイメージが強くなるのかもね。より高いところを行くから」

「なるほど。そこが日本海溝の底で乱泥流を見つけてしまう日本沈没との差だね」

「空から敵機を追いかけていて沈んだ大和を発見してしまうのだ。実に飛行機指向だ」

「敵機をおいかけていて、こんなものを見つけてしまった。どうしよう……」

「まあ、おかげで森雪に治療してもらえたので、良かったとしておこう」

「シナリオでは別人だったのにね」

「というわけで気づいた」

「なにを?」

「第1話は古代と島が敵を撃退する展開がまるごとカットされている」

「うん」

「そんな時間があるわけ無いと思っていた」

「確かに、不時着して大和見てすぐ終わりだね」

「だからさ。実は冥王星海戦のシーンに追加が多いから、あおりを食って時間不足になったんだよ」

「そうか。古代守艦が敵を倒すシーンはシナリオには丸ごと無かったものね」

「うん。そうだ。だから、第1話はバランスが悪くなっているが、結果として大人の作品になっている」

「なるほど」

「第2話も、回想が長くなって司令船の出番が消えたが、これも結果的に大人の作品にしてくれた」

「なるほどね」

「第1話も、本当は最後に主人公の活躍と勝利する展開を入れるべきだったと思う。でも入れたら子供っぽくなっていたとも思う」

「怪我の功名かね?」

「そこは良く分からない」

紅の豚論 §

「死んだスターシャがなぜ喋るのかという問題の続きだ

「うん」

「宮崎駿はそういう表現はやらないと思っていた」

「そうだね。死人は死人だ」

「ところがそうではないことに気づいた」

「というと?」

「紅の豚では、死んだはずのパイロットを乗せた飛行機が空に向かって飛んでいく描写がある」

「あれは夢なんだろう?」

「そうだ。夢という解釈が付いているし、しゃべりもしないが、死人がまるで生きているようだ」

「そうか。表現としては死んだスターシャの語りと隣接しているわけだね」

「そういった表現に宮崎駿は抑制的かもしれないが、完全に無いわけではない、ということだ」

「そこからスターシャが喋る演出を逆に考察するとどうなる?」

「ヤマトの演出はそういう意味で抑制的ではないということなのだろう」

「14万8千光年先まで一気に行ってしまうしね。抑制が弱い」

「うん。宮崎駿だと、太陽エネルギー衛星まですら行かないぐらい抑制的だ」

「でも、抑制が弱くても、結果は大変だ。何しろガミラスを滅ぼしてくる」

「もう神様の姿が見えないぐらいの罪を背負って帰ってくることで、作品としてのバランスが取っている。だから、宮崎駿は抑制的であることでそういう罪を回避して明るく劇場を出られる映画を作っているのかもしれない」

「そこで問題は罪は犯さない方がいいのか、罪を背負って生きた方がいいのか、という問題だね」

「それは難しいね。おそらく結論は出ないだろう」

「でも、罪を犯しながら背負わないのはダメだろうね」

「うん。それは意味がない」

FF7AC論 §

「はたと気づいたのだが」

「なに?」

「FF7ACも同じなんだ」

「というと?」

「死んだザックスとエアリスがさしたる理由もなく喋るのだ」

「えっ?」

「ライフストリームという独自設定による描写だと思っていたが、そうじゃない。生前の姿のまま出てきてべらべら喋るのは、FF7のライフストリームらしくない」

「そうか。そういう小難しい設定を理解しろ、というシナリオではない訳か」

「映画版のFFはそれを理解しないと映画そのものが分からない構造になっている。しかし、FF7ACはそうじゃないということだ」

「なるほどねえ」

ステーキ論 §

「やはり、ステーキは凄い食べ物で、縦だか横だか分からないのを食いたい」

「サイコロステーキ?」

「定番過ぎる突っ込みだな。まあ、こちらも松本先生の影響下にある子供だったから、そういう思想が刷り込まれているよ」

「じゃ、そのうちにごちそうしてやるよ」

「だめだめ。カロリー制限してるから」

「やっぱりサイコロステーキが限界か」

「というわけで、山ほど松本先生の影響は受けているからこそ、ヤマトは徹底的に解釈し直さねばならないのだ。個人的にね」

「一種の自分探し?」

「いや、自分の中の他人捜しだ」

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