「もう7月に入ってしまったぞ、いつまで続くんだヤマトネタ」
「別に永遠に続ける気は無い。ヤマト(の感想)よ永遠に!というわけではない」
「でも、当初のヤマト復活編BD発売予定の6月に終わるかどうか、という話だっただろう?」
「仕方がない。ヤマトネタは艦内工場で追加生産されるので、尽きることはないのだ」
「内部から沸いて出るのか」
「うん。ちなみに、予告しておくとまだまだ大物のネタが残ってるぞ。終末ブームとの関係、沖田艦長のありがとう問題、グランゾート、ダイラガーなどなど」
「それってヤマトネタ?」
「うんそうだ。そうじゃなきゃ、ロボットアニメを語ってどうする?」
「なるほど。では違う質問をしよう」
「うん」
「前に、BD再生環境を整備するD1計画、全面デジタル化のD2計画と言っていたけどどうなった?」
「D1は完了だ。最低限のBD再生環境は整備された。後はヤマト復活編のBD発売待ちだ」
「PS3とHDMIのテレビ買ったの?」
「いや、急遽計画を変更して、型落ちのノートPCを安く買った」
「BDドライブ内蔵?」
「うん。BDドライブ内蔵AVノート」
「PS3じゃなくて良かったの?」
「実は、PS3でプレイしたい具体的なタイトルも無かったから、それでも良かったのだ」
「なるほど。本来ゲーム機は遊びたいタイトルがあるから簡単に機種変更できないけど……」
「ただのBDプレイヤーなら機種変更は簡単ってことだ。もっとも、この決定を下したあとで、レベルファイブの二の国のもう1つのタイトルがPS3と知ってぐらっと来たけどね。もう後の祭りだから見なかったことにしよう」
「そうか。標準プラットフォームとしての意味が大きく違うんだね」
「ちなみに、地デジチューナー内蔵だから、実はD2計画にちょっとはみ出しているという解釈も可能だ。だから、本当はD1.2計画達成ぐらいかもしれない」
「なるほど。それは凄いね」
「問題はまだ地デジチューナーまで試していない点にあるのだが、まあそれはそれとして」
「それとして?」
「D1計画と言ってすぐネタが分かる人って何割ぐらいなんだろう?」
「日本沈没ってかなりヒットしたけど古いからね」
「一応、リメイクの映画もあるけどね」
「でも、あまり受けてない」
「ところで、このまま一気にD1からD2に移行するの? いや君の計画の話だけど」
「すぐには移行しないと思うな」
「金がないから?」
「金の問題もあるけど、不確定要素が多すぎる」
「そうか未来は未知だものね」
「D1は、ともかくヤマト復活編BDという目的があったからスケジュールも内容もそこで決まってしまった。しかし、D2になるとアナログ停波の時期も含めて不確定な要素が多すぎる。特に電波状況が確認できていないから、どの程度のアンテナがあれば良いのかがまるでわかっていない」
「アナログ時代のアンテナは無いの」
「無い。なぜなら、難視聴地域でケーブル経由で配信されていたからだ。それとは別にケーブルの契約もしていたが」
「六本木ヒルズができたあとだね」
「ケーブル以前はアンテナで見ていたのは事実だが」
「このままケーブルで続けるという可能性は?」
「デジタルになると難視聴地域扱いではなくなってしまうらしい。後は金を払ってケーブルの契約を続けるか、それともアンテナを上げるかだ。それもまだどちらが良いか見切れていない」
「そうか。まあ、どのみちアナログの放送電波は来年には止まると思うけどね」
「実際、アナログが終わるまでと思ってひきずって無理に使ってきた古い録画VAIOも、もういい加減に限界だし。でかくて邪魔だし」
「限界?」
「引きずり過ぎて、すり減ったかな」
「電話屋はどこだ」
「いや、そのネタはいいから」
「ともかく、ドラグナーの話に戻そう」
「日本沈没だって。D3は無いんだって」
「てへ」
「ちなみに、ドラグナーの後期OPは、空母のカタパルトでD1を発信させる映像なんだが」
「うん」
「きっと、ここで素直に格好いいと思った人と、トムキャットならもっと格好いいと思った人がいるに違いない」
「それで?」
「だから、ここが1つの分水嶺だろうね。ロボットでいいと思っている人と、本当ならロボットは無い方がいいと思っている人がおそらくいる」
「ロボットはスポンサーを黙らせる方便だってことだね」
「でも、ロボ派はスポンサーと関係なくロボを見たいと思っている」
「そうするとヤマトじゃダメだね」
「ヤマトがロボに変形しないぞ。詐欺だ。金返せ。と言われかねない」
「そういう人は、マク○ス強攻型でも見ててください。ヤマトはまた違う世界ですから」
「そういえばガ○ダムでも、ホワイトベ○スは変形しないね。いかにも変形しそうなフォルムだけど」
「そこは謎だね。ただ、動物的なフォルムの大河原メカはタイムボカン系にも多く出てくるから、そういう系譜と思うべきなのかもしれない」
「でもそうすると、ヤマトと同じ世界には属さないね」
「もともとロボットアニメだしね」
「富野監督自身は、その境界線に自覚的だったのだろうと思うが、周辺のファンやスタッフのどこまでが境界線を意識していたのかは分からないけどね」
「そうか。境界線に自覚的だからホワイトベ○スは変形しなかったのかもしれないな」
「更に言えば、マク○スも境界線に有自覚的だから、あえて視聴者を驚かせるために変形させたとも考えられる」
「ほほう」
「アイアンギアも同様だろうね」
「なるほど」
「でも、後はただのマンネリだ。驚きも何もないマンネリに堕落している」
「むしろ変形しないことに驚くね」
「なんでも変形させちゃうトランスフォーマーの悪い影響だね。セイバートロン星まで変形しちゃうし」
「そうかもね」
「意外なものがロボになる→びっくりする、という驚きが存在した時代は確かにあるが、もうやり過ぎた。もう何を変形させてもマンネリだ」
オマケ §
「空操弾馬。いくらおまえが強かろうと、菊池章子の歌までは歌えまい」
「そんなことないぜ。はぁ~はは来ました、今日も来た♪」
「なに、歌えるのか?」
「がんぺきっ!」
「あまりヤマトと関係ない……」
「思いついたから書いただけさ」
「でも、こんなネタ誰が分かるんだ?」
「さぁ。少なくとも日本沈没より少ないことは確かだろう」
「意味不明道まっしぐらだね」
「そういう意味では、そもそもヤマトファンだって言い切った時点で既に大多数の人からは意味不明道まっしぐらだぜ。はっはっ」
「ロボットアニメとか萌えとかを、ぬるい、つまらんと言い切った瞬間に、全く意味不明という読者もけっこういそうだね」
「けして少なくない数、そういう読者がいるだろうさ」
「でも、それじゃ読者数が増えないぞ」
「いいんだ」
「え? どうして?」
「仕事なら読者数が増えることが重要だろうけど、ここにこうして書いているのは仕事じゃないから」
「でも、かなり意味不明の人がいると思うなら説明すべきじゃないの?」
「うむ。いい質問だから念のため答えておこう」
「頼むよ」
「たとえば、このがんぺきネタだ」
「うん。菊池章子って誰?」
「昔の有名な歌手だ。検索するとすぐ分かる。それから空操弾馬も検索するとすぐ分かる。菊池章子のヒット曲の1つがここで出てくるが、空操弾馬の口癖もすぐ検索すると分かる。すると、なぜオチが『がんぺきっ!』なのかも分かる。そういう仕掛けになっている」
「えっ?」
「だからさ。こちらは単に『がんぺきっ!』って言わせたかっただけなんだけど、それだけでは意味不明すぎるから検索のヒントになりやすい固有名詞をわざわざ入れてヒントにしているわけだ。空操弾馬だって、本当はダン先輩の方がいいと思ったっス。でもダン先輩じゃ検索してもノイズが多いから、空操弾馬にしたっス」
「そうか。分かったぞ。そういうオチだったのか」
「検索して納得してくれたっスか?」
「完璧!」
「よしよし」
「でも、口を開けて解説してくれるのを待ってるだけの読者はやはり意味不明かもよ」
「理解するための最後の一歩は常に読者の側にあるんだよ。馬を水場に連れていくことができても、水を飲ませることはできないのだ。いくら説明しても分かる気がない読者には永遠に届かない。だから、少なくとも最後の一歩を自分から踏み出そうとする読者へのサービスが基本になる。そういう読者には、ネタが分かればちょっといい気分になるだろうし、分からない人は、暗号解読的な調査を行う娯楽になる」
「そうか、だから調査のヒントは全て揃っているわけだね」
「うん、わざわざヒントを揃えたのだ。答えではなく」
次回予告 §
明日はたぶん「初期のEDをチェックする・真田佐助もいるぞ」だぞ。
読んだら「昨日のサスケ見たか?」「見た見た」と耳すまごっこもできる逸品だ。