「おいらは萌えが分からないロートルという意見は間違っている、と言い切ってから始めようかと思ったけどやめた」
「なぜ?」
「萌えの定義はひとそれぞれだからだ」
「なるほど、定義が揺れていると何を言っても嘘になりかねないね」
「北朝鮮萌えとか言われても理解不能だからね」
「じゃあ、萌えが分からないロートル?」
「一昨日(書いた日を基準)はニューヴェストロイアを見て昨日(これも書いた日を基準)は5D'sとイナズマイレブンを見たおいらをロートルと言いたいのなら言えばいいさ」
「現在進行形の番組ばかりだね」
「古いネタを連発するのは、実は厳密に言うと計算上のことなんだ」
「新しいネタもやれるってことだね」
「オーズの第1話は明日のパンツさえあれば生きていけるという話だとかね」
「でも計算してあまり熱心にはやってないわけね」
「うん。どうせヤマトネタ読みに来る人は古いネタの方が分かると思うし、誰も分からない古いネタを振りまくのが芸風でもあるからだ」
「じゃあ、また今日も古いネタ?」
「そうとも。子供の頃好きだった女性キャラを特集してみよう。古い話だぞ」
如月ハニー (キューティーハニー) §
「初代のアニメだね」
「変身が裸だ」
「やはりそこか」
「しかも、けっこう世界観がダークだ」
ミリ (ジェッターマルス) §
「ウランじゃないの?」
「ウランじゃないのだ。子供の頃、かなり好きだったぞ」
「どのへんが?」
「お姉さん的な感じが強かったと思う」
「そこがいいわけね」
「作品そのものもアトムよりいいぞ。アトム派じゃなくてジェッターマルス派。時は2015年。なのに世の中はアトムのリメイクばかり」
「そんな主流から外れて。君はどこに行く?」
フジヤマ・ミドリ (大空魔竜ガイキング) §
「エンディングでなぜか走っているのだ」
「それで?」
「その走っている姿になぜかドキドキしていた」
「なぜ?」
「さあ。今、エンディングを見ても分からない」
南原ちずる (コン・バトラーV) §
「シャワーシーンがあるね」
「しかし、服を着ていても明るい色使いのムードが良かったぞ」
アゲハ (ミクロイドS) §
「なぜかアゲハにドキドキしていたのだ」
「なぜだろうね?」
「理由は今となっては知らん」
モンスリー (未来少年コナン) §
「ラナじゃないの?」
「ラナじゃないのだ」
「どうして?」
「ラナは優等生的過ぎるのかもしれない」
森雪 (宇宙戦艦ヤマト) §
「最後の締めは当然森雪だ」
「なぜいいのかな」
「ワープで脱げるし。コスチュームが色っぽいし」
「メーテルは?」
「松本美女はまず森雪だな。メーテルはそれほど来てない。アニメじゃなくてコミックでも良ければシヌノラというのもあるけど。アニメなら森雪だな」
森雪以後 §
「森雪以後は割と好きな女性キャラは割と頻繁に出てくるようになったのかな。まあ、大人になってくるとね」
「具体的には?」
「らんま1/2 の次女なびき」
「守銭奴だ」
「そこが好き」
「他には?」
「ココロ図書館の次女アルト。ミルモの主人公南楓。そうそう、らんま1/2だと白鳥あずさも好きだったぞ」
「性格悪そう」
「そこがいい。あげだマンの九鬼麗も好きだった」
「それも性格悪いぞ」
「あと、ダーティーペアFのユリ。あくまでFのユリだからな。勘違いするなよ」
「それも性格悪すぎるぞ」
「まあこのへんで話を打ち切ろう。バルディオスのジェミー・星野とか言い出すときりがないしな」
「そういえばガ○ダム系がいないね」
「ファーストガ○ダムだと美人と言えるのはハモン、イセリナぐらいかな、とか昔思ってた。あともう1人ぐらい居たような気がするけど忘れた。ははは」
「誰だろう。気になるな」
「あー、ククルス・ドアンの島のゲストキャラの女の子だったかもしれない」
「本当に?」
「調べたらロラン・チュアンという名前らしい」
「ロランとはまるで女装する主人公みたいだ」
「実は男の娘……という設定は無いようだ」
「じゃあ、まるで電波航法の名前みたいだ」
「それはいいから」
「でも、誰も名前を覚えてないのじゃないか?」
「そんなキャラにまでいちいち名前を与えずには居られないのが、おそらくガ○ダムなんだろう」
「美人じゃなくてもいいから好きなキャラを頼むよ。ってか、ミライ、セイラ、フラウのWB3人娘はかすってないのね。可愛そうに」
「そうだな。強いて好きなキャラといえば、ZZのルー・ルカかな」
「それでも性格きつそうだな」
「円満な優等生型キャラはあまり好きじゃないのでね」
「それは森雪もけっこう性格悪いと言ってるようなものだぞ」
「悪いじゃないか。古代に告白せずに最後までみんなその気にさせた悪女だ」
「そ、そうかな」
「太田なんてまずいコーヒーをかなり飲まされたぞ」
「た、たしかに」
「うんうん。やはりいい具合に性格悪いぞ」
「こうして見ると分野もバラバラだね」
「うん。手塚美女もいれば永井美女もいるし、松本美女もいる。安彦美女もいる」
「逆に言えば、松本美女として森雪が選ばれているのが特異的だね。メーテルでなく」
「うん。確かにそうだ」
「どうしてなんだろう?」
「森雪の特異性という議論を行うことはたやすいが、実際はタイミングの問題だろうと思う」
「タイミング?」
「思春期のある時期にずばっと来たのが森雪だったということかもしれない」
「すると他の選択も」
「そうだ。タイミング依存かもしれないぞ」
「キューティーハニーがいてもけっこう仮面がいないのは、タイミングの問題か」
「そうだね。やはりタイミングだ。ってか、けっこう仮面はそもそもアニメでやってねえぞ」
「じゃ、シャンブロウが居ないのも」
「タイミングの問題だ、ってかそれもアニメになってねえ!」
オマケ §
「でも、あまり萌えキャラ出てこないね」
「萌えアニメはもう見てないからね。いや狭い意味では最初からほとんど見てないかもしれない」
「じゃ、なぜこんな文章を書いてるのかな」
「さてね」
「単に森雪って書きたかっただけだとか」
「そうとも言う」
「ちなみに、森雪をトレーシングペーパーでずいぶん印刷物からトレースしたなあ。子供の頃に。あんなことは滅多にしないよ。そのあとで、ちょっと色っぽい写真をトレースして画面に張ってお絵かきソフトで描いてみたことがあるきりだ」
「うははは。スキャナが普及する前の話だね」
「SMC-777のときの話さ。でも手間が掛かりすぎて完成する前に放棄されてそれ以来やってない」
オマケ2 §
「昨日の話の続きなんだけどさ」
「うん」
「たとえば、遠野秋彦著面白ショートショート『デクスターずぼら』というのがある」
「ずぼらな艦長の話だね。それで?」
「これって、話そのものが意外性のある内容になっている」
「結末は意外だね」
「でもさ。実はもう1枚中身があるんだよ」
「え?」
「実はアメリカにデクスターズラボというアニメがある」
「そうか。それをもじってデクスターずぼら……」
「でも少年発明家の話で艦長の話ではない。なぜ艦長の話になるか分かるかい?」
「いいや」
「アニメでデクスターの妹がディーディーという名前で、アメリカでの駆逐艦の略称がDDだからだ」
「ってことはディーディーとDDを引っかけて、駆逐艦の艦長の話になっているわけ?」
「たぶんそうだけど、実はそれはどうでもいい」
「ええっ。どうでもいいの?」
「中身を読むと分かるけど、実はそういう知識を全く要求していない」
「つまり、読者に提供する基本的なサプライズは物語のオチにあるのであって、別にデクスターズラボなんか知らなくても構わないということだね」
「そうだ。それは限られたごく少数の人だけがもらえるオマケのサプライズだ」
「メインじゃないのね」
「オマケが分かる君は偉いというメッセージ性も無い。なぜなら全く関係ない別の話が展開されていて、そこが主題だからだ」