「コンビニウォーズにヤマト参戦ってどういう意味?」
「何だと思う?」
「ヤマト運輸が佐川とかに対抗してコンビニでの扱いを拡大とか?」
「ははは。きっとそういうオチを期待して読んだ人が全国に100人ぐらい居るだろう」
「違うの?」
「うん。結論を先に言おう。近所の勢力マップを調べてきた。いずれも宣伝してプッシュしている映画タイトルがあるようだ」
- ファミマ 5軒 ヤマト(大)
- ローソン 2軒 SP
- セブンイレブン 2軒 ワンピース
- AM/PM 1軒 ヤマト(小)
「ヤマトとSPは正月映画だが、ワンピースは正月映画ではなく、単に宣伝にキャラを使っているだけのようだ」
「へぇ。くっきり勢力地図が分かれたねえ」
「主に下高井戸と桜上水のコンビニを回ったが、全部というわけではない」
「うん」
「しかし、甲州街道の下高井戸2丁目のAM/PMがファミマになった関係上、均衡が崩れて完全にファミマの勝ちになってきた」
「そして、ファミマがヤマト支持なのだね」
「AM/PMの別の系列店が下高井戸4丁目にあるが、そこもヤマト支持なのだ。だから、ヤマト圧勝の構図は明確だ」
「宣伝女王の再来と言われそうな状況だね」
「スターシャはメーテルか? って宣伝はしてないけどな」
「ははは」
「ともかく現状をお見せしよう。前回紹介した店は省くがそれでもこのラインナップだ」
世田谷日大通り店 §

桜上水駅南口店 §

桜上水駅北口店 §

伊藤下高井戸店 §

AMPM下高井戸4丁目店 §

更に話は続く §
「どうだ。圧倒的じゃないか」
「凄い勢いだね」
「更にAMPMでは、中でスピードくじがあった。対象商品2つで引ける」
「うん」
「で、アサヒの缶コーヒーを2つ買って1回引いた」
「成果は?」
「ステッカーが当たり」
「それっていい結果なの?」
「店員が滅多に当たらないって言ってた。当たったのは運が良かったらしい」
「ダメ元で1回だけ引いた潔さが良かったのだろうね」
「かもしれない。あまり精神論は信じないけどね」
「で。内容は?」
「メカと矢印と錨のマークが中心」
「それで?」
「ヤマトはまあ分かる」
「それから?」
「後方パースで噴射口が5個あるビジュアルは不詳だ。ヤマトではない。ヤマトなら波動エンジンで1つ、補助エンジンで2つだからだ。後部砲塔も連装なので、沖田艦か古代守艦という可能性もある。どちらかといえば、古代守艦かもしれない」
「なるほど」
「それから、鋭角的な戦闘機が2種類」
「うん」
「でもすぐ分かった。左側は扁平な機首と黒に黄色の矢印カラー、これはブラックタイガーだ」
「ぜんぜんデザインが違うけど、一回りしてやはりブラックタイガーだと分かるデザインだってことだね」
「前進翼気味になっているが、それでもブラックタイガーと分かるデザインだ」
「なるほど」
「ならば右の絵は、やたら鋭角的で双垂直尾翼になっているが、これがコスモゼロかもしれない」
「なぜそう思うの?」
「機首が上下2段で前方に伸びるのがコスモゼロのコスモゼロらしいところだからだ」
「なるほど」
「だから、ステッカー1枚で大興奮さ」
「そんな大げさな」
「昔が帰ってきたようだ」
「そこまで言うの?」
「だって、昔はヤマトが描いてある絵が1枚手に入るだけで大事件だったんだよ。ロマンアルバムより前の時代はそういうことだ」
「そうか。アニメ雑誌もない時代だね」
「ムックも出てこない」
「雑誌等に少し露出があるだけだね」
「ヤマトカードとかね。近所では売ってなかったけど価値は極めて大きかった」
キャラの息吹 §
「で、矢印は赤、黄色地に黒、緑、青」
「古代、森雪、島、真田ってことだね」
「誰が重要な役か良く分かる配色だね」
「古代が主人公で、ライバルが島。ヒロインが森雪だけど、やはり真田さんは別格ということか」
それで §
「というわけで、コンビニをぐるぐるまわってオラ、ワクワクしてきたぞ」
「これだけ町中にヤマトが露出する事態は、考えられなかったものね」
「しかも、あれだよ。コンビニによってはモニタがあってさ。宣伝とか流してるけど、ヤマトの予告が流れることもある」
「それで?」
「ライバルはハリポタかな、という気もするけどあまり強烈な露出はして来ていない」
「やはりヤマトがいちばんか」
「ダントツだな。まあ季節的なもので、正月過ぎたら消えると思うけど。いや、消えるのは上映開始の頃かもな」
「まあ確かに短い夢だろうけどな」
「しかし、AMPMを外から見たとき、店内に、白い箱に赤い矢印が見えたときはショックだったよなあ。なんだこれは、って思わず店内に入って撮ってしまったものな。更に、缶コーヒーまで買ってスピードくじ引いちゃったよ」
「白地に赤い矢印だけで、ヤマトを感じられるとは」
オマケ §
「あとで見たら、ファミマ下高井戸2丁目点でも赤い矢印の白い箱が見えた」
「ファミマでもスピードくじか」
「うん」
「まるで魔法のようだね」
「ふぁーみーまー・ゆーやーゆーって感じだね」
「三蔵法師と3人の弟子で終わりかと思いきや、更にカトちゃんまでいたような驚きだな」
「その例えはまったく的外れじゃない。実写版でここまで盛り上がるとは思ってなかった」