2010年11月07日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマトtotal 2343 count

ヤマトは「作家買い」の対象になるかならないか

Written By: トーノZERO連絡先

「以下は某サイトで見た文章だ」

昨日のラノベの話ですが、「意外と作家買いがされない」というのは数字上の事実で、ラノベ出版社の悩みの種だそうです。

「へぇ。ラノベなんて買わないし読まないから知らなかったよ」

「しかし、ラノベの客層がそのままオタク層であり、アニメを見ているとすると、これで以下の謎が解ける」

  • ガオガイガーを喜んで見るオタクが、同じ米たにヨシトモ監督の熱い作品であるザ・ドラえもんズはまるで見ようとしない

「その話題は前にも出たね」

「つまりさ。声優は分かるけど、監督は分からないんだよ。言葉の上で監督という役職の人がいると分かるけど、彼らは追いかけない」

「でも、声優は追いかけるんだよね」

「そうだ。しょせんは、アニメファンの皮をかぶった声優ファンでしかない」

問題はアニメ §

「で、その話がどうしたの?」

「ラノベやコミックは、属人性が高い。従って、男おいどんが面白かったからワダチも読んでみるという流れは比較的起きやすい。ワダチを読んでSFものもいけると分かると次はマシンナーズシティを読んでみるかも知れない。更にジャンルを超えて行けそうだと思えば、ガンフロンティアや戦場まんがシリーズまで手を出すかも知れない」

「うん。そうだね」

「だから、ヤマトの小説を書いた若桜木虔だから、アンドロイドジュディも読んでみようか、というのも自然な流れだ。あるいは、ヤマトの小説を書いた石津嵐だから、宇宙潜行艇ゼロも読んでみようかと思うのも自然な成り行きだ」

「それは当たり前だね。君がオタクではなく、作家買いを意識しているなら」

「ではそこで問おう」

「うん」

「アニメの世界とは、実は集団作業だ。個性を主張できる役職は多くないのだが、それでも複数ある。シナリオライターが自分の世界を展開しつつ、作画監督が別の世界を展開していくこともある」

「うん」

「だから、アニメは異なる個性、異なる考え方の複数人が共通の目標に向かって協業した成果物といえる」

「それで?」

「そのような世界で、作家買いはあり得るのだろうか?」

「なんか急に難しくなってきたな」

「小説の世界で作家買いの有無を論じることは意味がある。でもアニメの世界では、どこまで意味があるのだろうか」

ヤマトってのは §

「だからさ。逆に1つの価値観に従い人には従わないという生き方もでてくるわけだ。それが作家買いしない、という方向性で出てくるのかもしれない」

「ああ、そうか。だからヤマトは実は特定個人の才能だけに依存しないってことか」

「まるで違う内容のヤマトの小説がいろいろあるけど、その状況を容認できるのは属人的な価値観ではないから、なのだね。たぶん」

「そうか。だから、松本先生のいるヤマトも、いないヤマトもOKなんだ」

「問題はそこで多様性を認めるか認めないかで、1つのヤマトという価値を解釈する方法が複数あることを容認するか否かだ」

「そこが問題か」

「だから、この問題は以下の対立のように思えるがそうではない」

  • 作者にファンがつく
  • 作品にファンがつく

「つまり、以下のようになるわけだね」

  • 作者にファンがつく
  • 表現にファンがつく
  • 価値観にファンがつく

「なるほど。表現にファンがつくってのは、アニメであっても原作と違うことは容認しないとか、アニメーターの個性で絵が変わることは容認しないっていう狭い解釈だね」

「うん。それに対して、価値観にファンがつくというのは、いろいろなやり方を許容するもっと幅の広い受容なんだ」

「それは重要なことかい?」

「そうだ。復活編はまだしもヤマト関係者が中核を固めたから継承性があるが、実写版はもう継承性もない。しかも、表現も別物になる。その状態で実写版をヤマトとして受容するには何が必要となるのか。それは間もなく問われるわけだ」

「じゃあ、未来予測として12月になって実写版が公開されると何が起こると思う?」

「こんなのヤマトじゃないという大合唱、だろうな」

「で、君はどうするの?」

「別にどうもしない。ケツの穴が小さい奴らだな、と思うだけだ」

「そりゃまた厳しい言い方だね」

「だってそうだろう? ヤマトってのは戦艦大和にでかいケツの穴を開けた存在なんだ。波動エンジン噴射口っていうね」

「おいおい」

「つまり。ヤマト・イコール・ケツの穴が大きい」

「そんな、ゴーダム・イコール・ゴワッパー5みたいに言わないでくれよ」

「ゆくぞヤマト。発進だ。みんなの幸せ守るため、ガミラスボーグを踏みつぶし、超巨大戦艦に体当たり♪」

「洒落にならねえ」

Facebook

宇宙戦艦ヤマト

同人小説(PDF形式、無料ダウンロード可能) §

小説推理サイボーグシリーズ (PDF形式、無料ダウンロード可能) §

キーワード【 トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト
【宇宙戦艦ヤマト】の次のコンテンツ
2010年
11月
08日
西崎死すともヤマトは死なず……か?
3days 0 count
total 2886 count
【宇宙戦艦ヤマト】の前のコンテンツ
2010年
11月
06日
仁義なきコンビニウォーズにヤマト参戦
3days 0 count
total 2819 count

このコンテンツを書いたトーノZEROへメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、トーノZEROに対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実にトーノZEROへメッセージを伝達するものではなく、また、確実にトーノZEROよりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20101107082810
サイトの表紙【宇宙戦艦ヤマト】の表紙【宇宙戦艦ヤマト】のコンテンツ全リスト 【宇宙戦艦ヤマト】の入手全リスト 【宇宙戦艦ヤマト】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: トーノZERO連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.