「とりあえず余談。日本フィルのDMが来ていたのだが」
「どうしてそんなものが?」
「ヤマトがらみでコンサートを聴いたことがあるからだ」
「なるほど」
「でも、今時オーケストラ聞きに行く余裕がないのは厳しいという話はさておき」
「うん」
「第265回横浜定期演奏会 知性と情熱の端整なバランス 大友直人のイギリス音楽 2011年 3月 5日 (土) 午後6時開演 横浜みなとみらいホール 指揮:大友直人というのは、せめてこれぐらいは聞いてみたいと思ったよ」
「大友直人さんとはまさにヤマトがらみだね」
「しかも、イギリス音楽ってちょっと面白そうじゃない? 知名度ありすぎて逆にイマイチなドイツオーストリア系の音楽と違って」
「そうか。それは楽しみだね」
「でも無理。残念ながら現状で、そこまで生活にゆとりがない。映画を割引の日に見に行くのとは何倍も料金が違うし、近所の映画館と比較して横浜もかなり遠いしね」
「いろいろ難しいね」
「というわけで以下が本題だ」
藪の反乱とアムロの家出はどう違うか §
「特徴的なことに気付いた」
「なに?」
「命令を聞かないで勝手な判断で飛び出す事例というのが、ヤマトにもガ○ダムにもある」
「それが藪の反乱とアムロの家出というわけだね」
「ところが中身も結果は大違いだ」
「どう違うんだろう?」
| 藪 | アムロ |
---|
人数 | 仲間あり | 1人 |
花嫁 | あり | なし |
結果 | 救助間に合わず死亡 | 営巣後元サヤ |
「かなり違うね」
「うん。藪の方が計画的で周到だけど、結果は悲惨だ」
「運命の激変だね」
「ところが、アムロの方はガ○ダムのパイロットという元サヤなんだよね。何も変わってない」
「わがまま言って懲罰を食らっても、ちょっと気持ちを入れ替えれば復帰できるという発想だよね」
「ヤマト世界でそれは無い。実写版ノベライズだと古代は営巣に入るが、それは雪を帰還させるためだ。一応仲間の命を救うために他の多数の仲間の命を危険に晒したからで、反乱あるいは家出とは違うものだ」
「それってどういうことなんだろう?」
「つまりさ。ヤマトは大人の世界だが、ガンダムは子供の世界だってことだ」
「ええっ?」
「アニメ三層モデルに戻って言うとね。ヤマトは大人向けだが、ガンダムは非幼児型子供向けなんだよ」
「そうか。幼児じゃないが、大人でもない世代向けということか」
「そうだ。その世代の特徴は、身体は大人なのに心は未熟という点にある」
「なるほど」
「だからさ。アムロは僕がガ○ダムを一番うまく動かせるんだと言うが、古代は別に自分がいちばん上手く戦闘機を飛ばせるとは言わない。たぶん加藤の方が飛行技術だけなら上手い」
「なるほど。そこが、心が子供ってことだね」
「古代も実は子供っぽい言動が結構あるんだが、それは通らない。命令なしでミサイルを撃って、ヤマトを守るためと言い張っても沖田に怒られる」
「本当にミサイルを撃つ必要はあったけどね」
「だから本当に必要なとき、自分で罪をかぶる気で撃つのは、沖田も怒らない」
「バラノドンに波動砲を撃ったときだね」
「結局、僕悪くないもん、という態度で屁理屈をこねるから相手が怒ってしまう」
「あなたの指揮権をないがしろにして済みません、という態度で謝れば怒らないかもしれない、ということだね」
「本当に必要だったらね。指揮官の方だって、自分の指揮能力に問題があったことが分かっていて、それほど厳しくは追及しない」
「この場合の指揮能力とは沖田の病気のことだね」
「うん、指示は遅れるし、いざというとき手術で寝込む」
「だから補佐する人材が欲しい訳だね」
「それゆえの古代の艦長代理だ」
「一方のアムロは元サヤに収まって致命的な結果にならなかったのに、艦長代理への昇進も無いね。最後まで一介のパイロットで終わり」
もう1つ余談 §
「もう1つ余談だ。あちこちのコンビニで順調にヤマトを見ているぞ」
「そんなにあちこちにある?」
「ファミマがあればヤマトが見える」
「どんな感じ?」
「桜新町の東電世田谷前店だ」

「感じとして潜在顧客はマニアじゃないね」
「あらちょっとキムタクって素敵じゃない?とかいうおばさんも客に想定されている気がするね」