「というわけで、TOHOシネマズでついにSPACE BATTLESHIP ヤマトの上映が終わる週が到来した」
「ついに来たんだね」
「かつてヤマト完結編はファイナルヤマトと呼ばれていたが、SPACE BATTLESHIP ヤマトもこれでファイナルだ」
「そうか」
「ゴセイナイト風に言えば、『ここまでが私のターンだ』」
「ここからは、じゃないのか。かっこわるいぞ」
「ヴァンガード風に歌えば『ファイナルターン♪』だ」
「そうか、他に何か言うことは?」
「2/10は木曜日である。通常、映画の終了は金曜日で、土曜日から新作に切り替わることが多いのだが、2/11が祭日であることから1日前倒しになっている。ここは注意が必要だ」
「ファイナルだと思って金曜日に行くと手遅れだってことだね」
「殴る森雪の代わりに殴るジョーが見えてしまう」
ヤマトイヤーとヤマトウィーク §
「2010年はヤマトイヤーであった」
「2009年末公開の復活編で助走を付けて2010年12月のSPACE BATTLESHIP ヤマトで爆発できたわけだね」
「ならばヤマトウィークは今週こそヤマトウィークだろう」
「うぃ―」
「だから、全ての問題はこの1週間をいかに過ごすかに掛かっていると言っても過言ではない」
「具体的にはどうするの?」
「後のことはもう考えない」
「真っ白に燃え尽きるつもりで突き進むわけだね」
「もはや、海峡の実在を云々する時ではない。いかに古代が海峡の出口を確認しないで戻ってきたとしても進むしかないのだ」
「それから?」
「2/14はTOHOシネマズが1000円で見られる日だから、もしもまだ余力があれば真っ白に燃え尽きるジョーを見ている真っ白に燃え尽きたおいらがいるだろう」
「そこまで自分が行動するプログラムができているわけだ」
「そうだ。後はもう、行動を推進するだけだ」
「行動をドライブするだけってことだね」
「そうだ。ファイナルフュージョン承認、プログラム・ドライブ!ってことだ」
「なんか違う」
感慨の問題 §
「しかし、こういう日を迎えられるとはな」
「こういう日というか、こういう一週間?」
「ヤマトが終わるに相応しい映画でもある」
「確かに、ヤマトが沈んで終わるのは、まさにファイナルに相応しい」
「あわよくば続編を、と思わない潔い結末だ」
「まさにポイントはそこだね」
「物議を醸す結末ではあるが、まさに終われる結末であるとも言える」
「確かに。さらばを否定する第1シリーズ至上主義者が、同じストーリーだと思って見に行くと真っ青になるような結末だけどね」
「そこもまたよし」
「いいのか」
「いいぞ。だって、『さらば』を間違っているとして切り捨てても問題は何も解決しないからだ」
「それはそうだけど」
「むしろ、そういう連中が真っ青になるとしたら、痛快でよろしい」
「それも皮肉だね」
「さらばの問題は、零戦黒雲一家を見る機会があればまた考えることもあるだろう」
「この問題はまだ未解決ってこと?」
「そうでもない。おおむね決着は付きつつある。零戦黒雲一家は答え合わせみたいなもんだ。もし予想した答えと違う場合は焦って考え直せばいいことだ」
「そうか。それなりに答えはあるってことなんだね」
映画館の問題 §
「最後の週の上映はおそらく府中の場合プレミアスクリーンだろう。これはラッキーだ」
「というと?」
「小さいが設備の良い特別スクリーンだからだ。そこに通常料金で入ってヤマトを見て終われるなら、環境は最良だ」
「それはラッキーだったね」
「ある意味で劇場からヤマトへの最後のプレゼントだろう」
映画館の問題2 §
「昔のヤマトをいちばん多く見たのはおそらく渋谷の東急文化会館だ」
「へぇ。新宿じゃないんだ」
「今はもう無いけどな」
「無いのか」
「で、東急文化会館には三省堂という大きな本屋が入っていて、帰りによく寄ったものだ」
「そうか」
「それも昔と思ったが、よく考えると今通っているTOHOシネマズ府中は同じビルではないものの行き帰りの径路のすぐ脇に啓文堂の超巨大旗艦店があって、やはり本には不自由しないロケーションだ」
「奇妙な類似だね」
オマケ §
「ターンといえば」
「ターンAターン?」
「違う」
「ハッピーターン?」
「じゃなくて、ターンは流行語的に使われているね。ここからはオレのターンとか、ずっとオレのターンとか」
「そうだね」
「ゴセイナイトもそんな感じだし」
「それで?」
「でもターンというのは本来はゲーム用語であり、ターンのないシステムのゲームも珍しくない」
「そうか」
「そういう意味まで分かってみんな使っているのかは分からないな」
「確かにゲーム用語として正確に分かっているかは分からないね」
「ターンとくればフェイズだから、フェイズも語ってれば分かってるはずなのだが」
「そうだね」
「じゃなくて」
「え?」
「ターンといえば」
「いえば?」
島「コースターン。180度回頭完了!」
「島に行っちゃうのか」
「うん。しましまとらのしまじろうに誓って島だ」
「しまった。ゲーム用語の話は全部ボケか」
引退じゃと思う瞬間 §
「この台詞は曖昧な記憶で書き飛ばしてるから信じるなよ」
「どうして確認を取らないんだ?」
「どのヤマトのどのシーンかぜんぜん思い出せなかった」
「わお。それじゃ確認できないね」
「漠然とした記憶で、コースターンという台詞をヤマトで聞いた気がするだけだ」
「まあ歳だから記憶力も落ちるだろう」
「引退じゃ、と思う瞬間とも言えるな」
「ブラックタイガーの隊員は根本じゃったかのう、杉山じゃったかのう、なんて言い出したらアウトだね」
「うん、ブラックタイガーでアウトだけにブラックアウトだ」
「それも何か違う」
意地で思い出した §
「意地で思い出したが、確認はひおあきら版のコミックで取った」
「なぜ、ひおあきら版」
「1つ、すぐ出せる状態であったから。2つ、割と正確に台詞を書いているから。ただし最終稿ではないらしいけど」
「そうか。それでどこ?」
「ヤマトよ永遠にの山南の台詞」
「え?」
「島の台詞じゃなくて島に呼びかけてる台詞か」
「そのあとで、180度反転と言っているのは島なんだけどね」
「記憶はあてにならないね」
「あてもそう思います」