2011年02月15日
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SPACE BATTLESHIP ヤマト去りし劇場……!?

Written By: トーノZERO連絡先

「というわけで、SPACE BATTLESHIP ヤマトが既に上映されていない劇場に降り立った」

「感想は?」

「むなしい……」

SPACE BATTLESHIP ヤマトの存在感 §

「売店にヤマト関連のグッズコーナーは既に無い」

「そうか」

「かろうじて、木村拓哉表紙の"T"だけは売っていたが、もはや"T"はTOHOシネマズの映画情報誌だから、という位置づけにまで後退しているのだろう」

「そうか、もうSPACE BATTLESHIP ヤマトだから売る感じでは無いのね」

「他の映画の情報も満載だからな」

「"T"ならSPACE BATTLESHIP ヤマトが終わったらもう売らない感じでも無いのね」

感想 §

「SPACE BATTLESHIP ヤマトの上映が終わっても劇場はあり、そこに客が来る」

「うん」

「同じように接客は続く。何も変化は無い」

「そうか」

「紙兎ロペも、2月にSPACE BATTLESHIP ヤマトの前にやったのと同じものがまだ上映されている」

「まるでSPACE BATTLESHIP ヤマトを上映していたことが夢幻みたいだね」

「いい夢を見たと思うのが適切かも知れない」

「そこまでいうか?」

「言うとも。そもそも、復活編とSPACE BATTLESHIP ヤマト。5年前なら夢想ですら実現可能性を信じられなかったほどだ。だって、ヤマトの新作だぜ」

「ははは」

思い出話 §

「復活編の時は、絶対に見ておきたい映画が2009年12月から20101月に6本も集中することで、本気を出した。その時の復活編の位置づけはまだ絶対に見ておきたい映画の1本でしか無かった」

「特別ってことでは無かったわけだね」

「そうだ」

「どうしてそんなに映画が集中したの? 偶然?」

「いや、あの当時はアニメ業界の劇場シフトが進行していた」

「TVで放送しても泥棒されるだけだから劇場に行こうって話だね」

「そうだね。でも、劇場シフトは結果として失敗したみたいだ」

「そうか、2010年12月から2011年1月はそれほど立て込まなかったものね」

「SPACE BATTLESHIP ヤマトばかり浴びるほど見て問題が無かったほどだ」

「なぜ劇場シフトは失敗したんだろう?」

「おいらは受け手の立場で劇場シフトに成功したので、なんとなく理由が見える」

「というと?」

「テレビのぬるま湯の感覚では、映画業界の厳しさについて行けなかったのだろう」

「映画は厳しいの?」

「何となく分かってきたけどさ。映画の世界はみんな発言が厳しい。ダメな映画はボロクソにこきおろされる。良ければ賞賛は惜しみないけどね」

「TVアニメだってオタクは口が悪いだろ?」

「オタクの口の悪さは、また異質だ」

「どこが違うの?」

「賢い僕をアピールする手段としてアニメの問題をあげつらうのがオタク流」

「じゃ、映画流というのは?」

「あるべき理想の映画からの逸脱が批判されるのだ」

「そうか。主語が違うのか」

「そうだ。僕が主語か映画が主語かの差がある」

「なるほど」

「更に言えば、コアな年齢層も違うしね」

「というと?」

「オタクのボリュームゾーンはおそらく30~40代。映画は50代だ」

「映画の方が年上なんだ」

「そうだ。平均的な趣味は映画の世界の方が渋いぞ」

「本当に?」

「SPACE BATTLESHIP ヤマトの主人公の年齢がかなり高いことを考えてみたまえ。客は、主人公が18歳の血気盛んな宇宙戦士ではダメな年齢層なんだよ」

「アニメから実写映画になると主人公の年齢も上がるのか」

「その点で、若者を主人公にしてしまったあしたのジョーがどうなるか気になるところだ」

「客は入ってた?」

「そこそこ多かったぞ。まあこの先の展開までは分からないけどな」

「そうか。だから、SPACE BATTLESHIP ヤマトはヒロインが主人公に憧れる若い女性なんだ」

「そうだ。同年代ではダメなんだ。必然的にね」

「でも、同年代は佐渡先生でフォローするわけだね」

「そうだ。佐渡さん、ありがとう」

理想の映画 §

「なぜ映画ファンは理想の映画像にこだわるんだろう」

「映画はたいてい2時間程度だ。これは長いようで短い。その間、観客を座席に座らせておかねばならない。話を2時間程度で終わらせるのは難しいし、その間、客を飽きさせないのも難しい。必然的に良い映画は作るのが難しい」

「難しいから理想の映画像にこだわるわけだね?」

「そうだ。簡単に実現出来ないからこそ、そこに夢を抱けるのだ」

「そうか」

「そうなると、『続編で残りの謎を解消します』なんて言いぐさは映画ファンとしては納得できない。たぶんな」

「三部作もダメだってことだね」

「ランバ・ラルとの激闘の続きは次回の映画で、という言い方は要するに映画作りが下手であることによる逃げと見られてしまう可能性がある」

「そうか」

「スター・ウォーズも最初は人気が高かったのに帝国の逆襲から人気ダウンしてしまうのは、EP4と違ってEP5は1本ごとに完結できなかったからだ。たぶんな」

「そうか。ハン・ソロがコーティングされてどうなるか分からないまま終わっちゃったものね」

「逆に言えば、ヤマトはそういうことをやらなかった。1本1本が独立していて、シリーズではあるがより映画的に適切であった」

「それが劇場でヤマトのウケがなんとなくガンダムよりいい理由だね」

「そうだ」

「そういえばジブリも連続ものの映画はやらないね」

「1作1作が独立している。そこが評価の高い理由の1つかも知れない」

「そういう意味ではクレシンもドラえもんも、映画は1本1本独立してるね」

「元映画少年の押井守もな」

「そうだね」

「まあ復活編の森雪も引っ張りすぎという懸念はあるけどね」

「うーむ」

「でもまあ、救えないと思った地球を救って終わるからまあ納得はできる」

「これみよがしに次回に続くをしないで終わってるからね」

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