「やっと見えてきたというのも一ヶ月以上前の話だけどね」
「ははは、古いぞ」
本題 §
「やっと見えてきたぜ!」
「なにが?」
「交響組曲宇宙戦艦ヤマトの全体像だ」
「そんなものがあるの?」
「あるのだ」
交響組曲宇宙戦艦ヤマトの謎 §
- 2回スキャットが出てくる
- B面1曲目の真っ赤なスカーフのアレンジが突出して激しい。しかも長い (決戦よりも突出している)
- 男女混声合唱がほぼオリジナルである
- 最後に完全オリジナル曲がある
解けた謎 §
「謎が解けたよ」
「どういうこと?」
「ヤマトの主題歌メロディーは実はメインテーマじゃなかった。スキャットが2回あるのは、これがメインということだ」
「どういう意味?」
「いいかい。この交響組曲はスキャットで始まりスキャットで終わるのが基本構成だ」
「ええっ? だって最初でも最後でもないじゃん」
「そこが見えにくくする罠だ」
「交響組曲の構成は以下の通りだ」
- 不気味なイントロ
- スキャット・愛の提示
- 紆余曲折
- 愛の目覚め
- 紆余曲折
- スキャット・愛への回帰
- 愛の賛歌
- 愛の離別
「つまりどういうこと?」
「発進も決戦もイスカンダルも通過点ということだ。重要なことは愛であり、発進や決戦やイスカンダルを経由して愛に至るのが構成なのだ」
「そうか、決戦すら通過点なのだね」
「でも、真っ赤なスカーフだけは通過点ではない。ここは燃え上がる愛を表現していてアルバム全体で重要な意味を持つから特に長くてアレンジも過激だ」
「そうか」
「更に、愛に回帰した後が重要だ」
「どういうこと?」
「2回目のスキャットの後はほぼオリジナルの世界だ。まず男が出てきて女が出てきて一緒に歌い上げて愛を讃える」
「男と女、もろいものよのう、じゃなくて、愛を讃えるにぴったりの組み合わせだね」
「そうだ。だから、男女混声の合唱になだれ込む意味があるのだ」
「じゃ最終曲は?」
「愛を知った君はヤマトとお別れだ、という別離の曲なんだ」
「そうか、君にはもうヤマトは必要無いよ、ということだね」
オマケ §
「でも最終曲にスターシャという名前が付いてしまったので、違うニュアンスが出てしまった」
「別離の曲じゃないってこと?」
「行かないで守」
「スターシャ」
「兄さん!」
「許してくれ、進」
「別離を蹴って残留するのか!」
オマケ2 §
「長いオマケのダジャレはないの?」
「話が紛らわしくなるので分離した」
「えー」
「既に別の話のオマケとして公開されてるよ」