「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~を見にいったとき、電車の中で復活編のサントラを何となく聴いていた」
「SPACE BATTLESHIP ヤマト縛りは解除されたんだね」
「そうだ。だからチョイスは別に何の意図もなく適当だ」
「それで?」
「ヤマトが船団と護衛艦隊を追い越して飛んでいく音楽のあたりで、これが見たかったヤマトなんだよなと思った」
「何が見たかったって?」
「無数の移民船を護衛する護衛艦隊の先頭に立つヤマト」
「そうか」
「そこでアッと気付いた」
「何を?」
「最近、多いのだ。『見たかったXX』に遭遇することが」
「えっ?」
「そもそも、ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~そのものが見たかった鉄人兵団でもあるのだ」
「なんと」
見たかったXXシリーズ §
- 見たかったヤマト→ヤマト復活編
- 見たかったウルトラ→ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
- 見たかったライダー→オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
- 見たかった戦隊→ゴーカイジャー
- 見たかったガンダム→ガンダム00劇場版
「説明してくれ」
「復活編はまあいいな。いろいろ既に語った」
「うん」
「ウルトラギャラクシー大怪獣バトルは、主役が変身してバトルしないからいいのだが、特にザラブ星人のエピソードは凄く笑えるぞ」
「そうか」
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーはちゃんとショッカーが勝っている世界を描いているのがいいね。あと少年ライダー隊もちゃんと活躍する」
「そこが重要ってことだね」
「ゴーカイジャーも面白い戦隊はまさにこれだという内容だ」
「最後のガンダムって何だい?」
「無限に地球圏でごたごたしている話は面白くない。一度決着したら、次は深宇宙まで視野が広がるような話がいいと思ったが、現実問題としてガンダム00劇場版でやっとその境地まで行ったという感じだろう」
まとめ §
「で、要するに何?」
「昔から時代に阻害されている感触があった」
「たとえば?」
「子供の頃は、プロ野球別に好きじゃ無かったけど、世の中はプロ野球をもてはやしていた」
「そうか」
「あと、ウルトラとライダーね。あとマジンガー。そういうのが流行ってたけど、おいらはヤマト」
「そうか」
「00年代に入ってからも、いくら『萌え』が流行ってもぜんぜんその気にならないしね」
「ははは」
「しかし、最近は印象が変わってきた」
「どういう風に?」
「俺、参上」
「は?」
「もとい。俺の時代が来た」
「どういう意味?」
「人にはそれぞれの感性というものがあり、趣味はそれぞれだ」
「うん」
「『俺の趣味』に常に世の中が合うとは限らない。おいらがいくらつまらないと思っても、変身ヒーローが流行る時代とか、怪獣が流行る時代は確かにあったのだ」
「そうだね」
「でも、今のようにおいらの趣味合う方向にあらゆる世界が動いている状況では、俺好みの時代が来たと言えるのだ」
「そこまで言うか」
「まさに、それを象徴するのが、ヤマト復活編とSPACE BATTLESHIP ヤマトだと言えるな」
「ヤマトが象徴しちゃうのか」
オマケ §
「どうでもいいが、ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~を好みだと言ったが、これを実際に作ったベガエンタテイメントの経歴を調べて驚いたぞ」
「どうして?」
「前に話題にしたザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状! もここで作ってる」
「そうか」
「と思ったらすまん。まだ公開してない原稿だった」
「ははは。公開が遅延してるから錯覚するんだ」
「他に、メーテルレジェンドとかコスモウォーリアー零とかガンフロンティアとかSUBMARINE SUPER 99とか、意外と松本系のアニメも作ってるな」
「世界は意外とつながっているのかもしれないね」
オマケ2 §
「でもいいのか? 松本系の話で締めて」
「構わん。ヤマトファンなら分かるはずだ」
「松本系の知識もあるはずだってことだね」
「好き嫌いは別としてな」