「今朝、ライダーを見ていたんだ」
「それで?」
「ライダーの前に入ったCMが猿の惑星」
「いつの時代だよ」
「本編には謎の円盤UFOのムーンベースっぽい月面基地が出るし」
「まさにいつの時代だよ」
「昨夜は録画したウルトラ見たばかりだし」
「どこまで昔なんだよ」
「ついでに、今、一番気になる映画はザボーガー。公式サイトのディレクターズカット版予告編が面白くて笑えてツボに入った」
「おいおい」
「更に、夏のヒットは1963年のコクリコ坂で、映画館で見た予告は1964年の三丁目の夕日64」
「で、今年の正月映画で最も気に入った映画もヤマトと……」
「まさに、いったい今はいつか悩むね」
「ははは」
「でもさ。それだけじゃなかった」
「なんだって?」
「ライダーの途中に入ったCMがバトスピ」
「バトスピは平成だろ」
「いやいや。キーカードの名前がジーク・ヤマト・フリード。しっかりヤマトの名前が入ってる」
「ぎゃふん」
オマケ §
「散々、ここでブレイヴを引き合いに出してヤマトを語ったので、ご褒美にヤマトの名前を新作の主役モンスターに使ってくれたに違いない」
「それ考えすぎ」
「余談を言うと、バトスピの新作は興味深いぞ。完全に、ゼアルとヴァンガードとの全面対決モードに入った」
「そうなの?」
「カードショップが出てくる少年バトルものとしてはヴァンガードに対抗意識が見えるし、未来社会はゼアルに対抗意識が見える」
「そうか。すると、純粋に子供向きアニメになったわけだね」
「そうでもない。主人公の年齢が下がっても、背景には大人の視線がある」
「えっ?」
「だから、子供のご都合主義に流れない部分がある。そこがポイントかな」
「他の作品とは違うってこと?」
「ヴァンガードだと、ほとんど子供視線で話が進行するんだ。背景に大人の視線は希薄だ。カードショップの大人キャラである店長は押しが弱くて気弱だしね」
「ゼアルは?」
「やはりそう。ただ、ゼアルはそれはそれでよくできている」
「いろいろ難しいね。それでガンダリアンインベーダーズは?」
「すまん。見てないので分からない」
「そうか。見てないアニメもあるのか」
「見てないアニメの方が多いぞ」
「他には?」
「大人視点がある子供アニメという意味では、実はダンボール戦機が近いのかも知れない」
「ダンボール戦機って面白いの?」
「ああ。V=MAX発動の次はZガンダムみたいな変形メカ。暴走列車をこんな小さいロボの噴射で止めるのはまさに逆シャア」
「それを狭いと思うか面白いと思うかが分かれ目なんだね」
「おいらは面白いと思って見てる」
「でも、レイズナーにZに逆シャアって、いったい今はいつの時代だよ!」
「ちなみに最近イナズマイレブンにはロシアンルーレット・スタジアムというのが出てくるのだが、ここまで来ると印象が違うね」
「どう違うの?」
「日野晃博、おまえダーティーペアも見てたろ!」
「そういうのは今夜秘密のカジノで語れ!」