「次回予告したのに予定を変更して臨時ネタを挿入する」
「どうして?」
「旬のネタだからさ」
本題 §
http://twitter.com/#!/yamatocrew/statuses/150132754229641216より
イベント情報 「宇宙戦艦ヤマト2199」発進式~俺たちのヤマトSP~人気声優出演で争奪戦必至です!ヤマトクルー枠確保できました!ぜひご応募ください!
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「頭がクラクラした。争奪戦必至だと!?」
「ヤマト冬の時代には信じられない話だね」
「そもそも冬の時代にはこんなイベントも無かったけどな」
「ぎゃふん」
「だがしかし、ここに問題が1つある」
「なんだい?」
「奪戦が起こる理由が『人気声優出演で』と書いてある点だ」
「ヤマト人気じゃないってことだね」
「まあ、ここで富山敬が出演して喋るとか言ったら、おいらも平静ではいられないけどな」
「そりゃそうだろ。死者が喋ったら誰でも平静でいられないよ」
「でも、死者が平然と喋るのがヤマトの常識」
「おいおい」
問題は §
「問題は、前から指摘していることではあるが、声優ファンとアニメファンはまったくの別人種であるにも関わらず、よく理解されずに混在していることだな」
「どう違うの?」
「たとえば、アニメファンはアニメの演出家とアニメーターと声優を同じぐらい熱く語れるはずだ。どれもアニメの一部を担うスタッフだからな。誰が欠けてもアニメはできない。でも声優ファンは、声優だけ突出して語る」
「アニメファンなら西崎さんと湖川さんと富山さんを語れるはずだけど、声優ファンは富山さんしか語らないわけだね」
「その結果として、声優ファンはアニメファンの大切な何かを土足で踏みにじってしまう可能性もある。犬猿の仲になってもおかしくないぐらい、かけ離れている」
「でも、そんな喧嘩は聞かないよ」
「実際には、アニメファンは絶滅危惧種だからだろう」
「ほとんどいないのか! いなきゃ争いも起きないよな」
「今回も火種があるかもしれない。声優ファンから見ればひいきの声優が出ることはイベントに行くだけの理由になるが、ヤマトファンから見ればヤマトを知らず、特にヤマトが好きでも無く、興味が無い人がチケットを奪って行くのはおかしいと思うかも知れない」
「なんという、すれ違い!」
昔々 §
「1974年当時、ヤマトは衝撃的でヤマトを受け止めるだけで精一杯。スタッフロールの名前なんて意識もできなかった。しかし、落ち着いてくると名前が見えてくる」
「たとえば?」
「いちばん分かりやすいのは、漫画家である松本零士の名前。名前も独特だし、本屋に行けばすぐ松本零士のコミックを買える。しかも、全裸半裸の美女が入り乱れてエロい」
「おいおい」
「次は声優だろうな。同じ声優が他の番組に出ていることを発見しやすい。声にクセがある人も多いし、聞けば分かることも多い。そしてスタッフロールで名前を確認すると、名前を頼りに出演作品の探索が容易になる」
「そうだね」
「だから、漫画家と声優だけが目立つという意味では突出しやすいのかもしれない」
「アニメーターとか演出家は?」
「それは、もっと通好みだろう」
「そんなもの?」
「そうだ。アニメーターで演出家の宮崎駿など、かなり認知されざる冬の時代があった。知名度でハーロックに負けちゃう時期すらあったのだ」
「ナウシカの漫画を描いて、やっと名前が通るようになってきたのだね」
「そうだね。後は強いて言うと、キャラデザとメカデザだね。比較的目立つのは」
「でも、今はそれほどでもない気がする」
「ああいう職種は目立つように思われるが実はあまり自由度が無いからね。こんなキャラとかこんなメカと言われるとその通りにやるしかない」
「そうだね。いくら総作画監督が別人でも、古代はコスモにならないわけだね」
「そうだ。コスモゼロはコスモにならない」
「なんか違うぞ」
「でもさ。そういう外せない基本ラインがあってもにじみ出る個性があって、そこを見るようになったら通だろう」
「通か」
「アニメーターだって、にじみ出る個性がある。これは白土古代だとか、これは芦田古代だとか、そんなことを言い出したら通だろう」
「そうか」
「そこまで行くと、似ている似ていないはどうでもよくなる。むしろ違うことが楽しいわけだから、似てない古代でも魅力があればOKになる」