「波動実験艦ムサシは、実験艦というぐらいだから想像を絶する凄い武器も付いているに違いない」
「何?」
「ガンダムに波動砲を付ける人の発想だ。きっと、ガンダムっぽい武器がヤマト級に付くぞ」
「ビームライフル? バズーカ? まさかハンマー?」
「ビームライフルはショックカノン相当。バズーカは艦首ミサイル相当でいいだろ。ハンマーはロケットアンカー相当でいいだろう」
「じゃあなに?」
「対応する武器が無いのはビームサーベルかな?」
「波動実験艦ムサシ、どうやってビームサーベルを装備するんだよ」
「アルカディア号だって刃物を装備しているんだし、無理ではないだろ」
「ああ、イメージは分かった。ラムでたたき割ってやるイメージね」
「しかし、ビームサーベルはあまりヤマトっぽくないネーミングだ」
「名前は考える必要があるね」
「波動実験艦だから、きっと波動エネルギーで動くサーベルだ」
「どんな名前がいいかな? 波動サーベル?」
「サーベルという横文字が既に似合わないよ」
「じゃあどうするの?」
「ずばり、波動剣だ」
「えー」
「コマンドは下、右下、右、攻撃だ」
「何だよコマンドって」
「今だ、リュウ、波動剣だ!」
「誰だよリュウって」
「敵はヨガファイアーとか使ってくる」
「ってどこから出た」
「火炎直撃砲をヨガのポーズで撃ってくるぞ。リーチが長いのだ」
「どうやって戦うんだ。土星のリングに後退するのかよ」
「いや、全長634メートルの巨大剣を装備して対抗だ」
「オチが見えた。六三四の剣と言いたいだけだろ」
「みたか冗談、火の位」