「NHKでヤマト」
「なんじゃそりゃ」
「オタク総合番組で2199の発進式が紹介された」
「それで?」
「ささきいさおの手拍子の音の1人分は自分だ!」
「ぎゃふん」
「しかし、扱いが軽くて短かった。PVをフルに流すこともないどころか、ナレーションかぶりまくり」
「ふざけんじゃねー、という感じ?」
「いや、厳密に言うと上手く噛み合ってない妙な番組だった」
「どういう意味?」
「基本的には、痛いオタ向け番組なんだけど、アニメーターの危機感とかの部分は凄くまともで痛くない。ある意味で、基本的すぎることを今さらやってそれでもプロかよという突っ込みはあっても、それゆえに方向性は間違って無い」
「たとえば?」
「アニメーターは演技者なんだよ。だからアニメーター自ら身体を動かすことには意味がある」
「絵だけ描いてればいいわけではないんだね」
「ただ、20代も後半になって気付いて間に合うかは知らん」
「ぎゃふん」
「あと、アニソン紅白とか全く知らない歌ばかりでぜんぜんワカラン。縁が無い世界だ」
「やーい、ロートル」
「ロートルをなめるなよ。アニソンカラオケで朝から晩まで歌ってもきっと歌える歌は尽きないぞ」
「負け惜しみを言って。じゃあ、君の今のイチオシのアニソンを教えてよ。ヤマトかハーロックか」
「切望のフリージア」
「知らないなあ。もしかして、こっちが知らないぐらい古いアニメ?」
「遊戯王ZEXALの現在のエンディング」
「って、現在進行形で新しいじゃないか」
「ハルヒの歌とか放送にも出たけど古すぎて笑っちゃうね」
「どこがロートルじゃ」
「で、切望のフリージアのどこが気に入ったの?」
「リズム!」
「予想通りのリズム人間だ」
でもね §
「でもさ。本当はNHKでヤマトは驚きじゃないの」
「なぜ?」
「NHK-FMでやったあべ静江のFMラジオドラマ「宇宙戦艦ヤマト」があるから」
「ぎゃふん」
オマケ §
「他に話題は?」
「関智一登場。アイゼンボーだってさ」
「なんだよそれは」
「原型師だからな」
「えー」
「あと、SPACE BATTLESHIP ヤマトで見た白組の名前がちらっと出た」
「アニソン紅白の白組?」
「いや、アニメーターの話題のときに」
オマケ2 §
「で、切望のフリージアのどこが気に入ったの?」
「実はリズムもいいけどさ。最後に廃墟をバックに戦っている主人公の背後に怯えて頼っているヒロインがいるのがいい」
「そんなのよくあるパターンじゃん」
「でもさ。最近は複数ヒロインが当たり前で、そういうパターンは実は減る一方なんだ」
「えー」
「絶対的に主人公の背中を独占して守られることができる立場はもう無いことが多い」
「それにどんな意味があるの?」
「だからさ。ヤマトなら古代君の背中は森雪が独占できたんだよ」
「他に女性はいなかったわけだしね」
「怯えて頼って守られるが最後は身を挺する。それが森雪だ」
「最後はデスラー艦にまで自分で乗り込んで、ミルに撃たれちゃうわけだね」
「そういう意味で、ヤマト的なセンスはけして古くは無い。むしろ、美少女をカタログ化したハーレムアニメの方が既に古い」
「でも、2199は女性キャラ増えるんだろ?」
「その結果どうなるのかは知らない」
「情報が足りないってことだね」
「そうだ。イスカンダルは本当にあるのかすら分からない」
「いや、その情報じゃないって」