「1つ重要なことに気付いた」
「なんだよ」
「SBヤマトの決定的な長所は何か」
「そんなものがあるのか?」
「それがあるんだよ」
「それは何?」
「登場人物が全員年齢相応の顔つきだということ。まあ俳優自身がそういう年齢だから当たり前なんだがね」
「アニメだと、キャラデザとか、アニメーターのクセとかでいくらでも年齢の印象が前後しちゃうわけだね」
「というか、年齢の感覚が飛んでしまうこともある」
「飛んでしまうとは?」
「アニメでは【子供が考えた大人】とか、【子供が考えた可愛い老人】が描かれてしまうことがけっこうあって。その場合は対応する実年齢が存在しないことになる」
「それで?」
「今どきのアニメは飛びがちだと思うね」
「なんで?」
「子供がヒーローになるには、まともな大人がいては邪魔なんだよ」
「ひ~」
「その点で湖川さんの復活篇のキャラクターはいいね。年齢相応の重さがある」
「湖川さんは大ベテランで力量もあるってことだね」
「しかし実写だと何も考えずに年齢相応の顔になる。実際にその年齢だからね。そこは最近の風潮から行くと実写の決定的な長所」
「年齢相応の役者をキャスティングすればってことだね」
「まあそういうことだ。たまに若者をメイクして老人役にしちゃうこともあるから、一概には言い切れないけどね」
オマケ §
「おいら、SBヤマトで好きなのは藤堂。本当に役者がいい顔をしている」
「沖田じゃないの?」
「沖田はちょっと顔を作りすぎなのだよ。髭のあたりとか」