2015年09月02日
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同人誌「ガミラス生まれの侵略者」を元に考える独裁者論「デスラーは無制限に臣下を殺せるのか?」

Written By: トーノZERO連絡先

「ホモ要素を除外しても面白かったので、この話題を扱おう」

「どんな話題?」

「この同人誌の解釈では、デスラーからドメルへの通信は本音ではない。臣下全員が騒いでいる状況下で、彼らの言い分を代弁しなければならない」

「独裁者なのに?」

「話を簡単にするために問題を立て直そう」

「どんな風に?」

「独裁者は無制限に臣下を殺せるだろうか? デスラーは違うのだろうか?」

「デスラーは酔っ払った部下を穴に落としたよね?」

「そうだ。彼は臣下を殺した。おそらくな」

「シュルツにも死ねと言ったね」

「そうだ。死を要求した」

「独裁者は臣下に死を要求できるものではないの? それが独裁なんだろう?」

「うむ。そこがポイントだ」

「というと?」

「実は、独裁者は自由に臣下を殺せない」

「なんで?」

「国家を成立させるには人間が必要で、統治には優秀な人間が必要だからだ。それゆえに、国家運営に支障がでない1人や2人ならば、いつでも殺すことができる。あるいは、前線の1部隊ぐらいなら、いつでも抹殺できる」

「抹殺できるのだろう?」

「国家運営に支障が出ないうちはな」

「というと?」

「国家運営に支障が出る規模では粛正を実行できない。それをやると国家が傾く。独裁者は国家あっての独裁者だ。国家を滅ぼすような選択肢はありえない。そのような状況下では、独裁者の方が譲歩せざるを得ない」

「それって、冷酷な独裁者のイメージに反するよ」

「そうかもしれないが、それも事実だ」

「デスラーもそうなの?」

「そうだという解釈で描かれているのがこの同人誌だ」

「でもさ。デスラーは本土決戦ではガミラスを滅ぼすような戦い方をしたよ」

「それはね。ドメルが死んだ後、彼は狂ったという解釈なのだよ」

「狂っていれば自滅的な戦い方も可能ということだね」

彗星帝国は §

「彗星帝国の場合、大帝はいかに嘘つきの部下であろうとも、あっさりと粛正はできなかった」

「サーベラーはかなり野放しだったわけだね」

「やはり大帝といえど、簡単に部下は切り捨てられない」

「分かった。デスラーも酔っ払いだけならすぐに消せるが、タラン、ヒス級の大物になると簡単には消せないのだね」

「そうだろう」

「つまり、そのクラスの大物までざわざわしていたら、それを無視はできないわけだね」

「だがドメルに死刑判決が出た場合は話が変わる」

「死刑は困るわけだね」

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