「波動防壁は波動エネルギーをバリアとして使っていると思われるのだがね」
「そうだね」
「だから、通常の物質だけでなく、高次元の攻撃も弾き返せるのではないかと思う」
「するとなんだい?」
「高次元を通して爆弾を送り込むらしい火炎直撃砲は波動防壁を通過できるのだろうか?」
「は?」
「しかし、どうでもいいことかもしれない」
「なんで?」
「波動防壁は無い方が良いと思うから」
「理由は?」
「波動防壁は甘えの装備。物語の緊迫感を削ぐ存在。無い方が良いと思う。ヤマトは壊れた方が見て分かりやすい」
「そうか」
「でもそれを言ったら火炎直撃砲もよくない」
「なんで?」
「攻撃が見えないから。あれはアニメ向きの武器じゃない。小説のローダンでトランスフォーム砲はあっても良いが、アニメ向きとは言えない」
「とりあえずビームが飛んでいくとか、大きなミサイルが接近するとか、目に見えた方がアニメ的には盛り上がるわけだね」
オマケ §
「禁断の惑星のイドの怪物は見えないけどいいの?」
「あれはヒロインさえ見えればいいのだ」
「透明になって女を襲う透明人間願望か!」
「まあ、ぶっちゃけ、見えないものの恐怖を煽る演出はある。でもそれは見えないということを意識した上での話だ」