「個人的にはヤマトはこうあって欲しい」

(UQ Holder Stage 94より)
「大量殺戮したあとで、もはや赦されないと知って欲しいわけだね」
「そうだ。もう神様の姿は見えない。そして、殺戮は続く。ヤマトは兵器であり、人を殺し続ける」
「なぜ?」
「古代はそこから学ぶ必要があるからだ。年寄りから押しつけられた倫理観を貫徹して、学ぶことが無い古代などいても意味がない。事実、ヤマト2199の古代は存在する意味がほとんど無い」
「古代はメルダを殺そうとするべきだった……ということだね」
「打ち解けるのはその後でいい」
「方舟がヤマト2199のリベンジマッチなら古代はバーガーを殺そうとすべきだったわけだね」
「そうだな。せめて、バーガーと決闘し、負けたバーガーが復讐は不可能と悟って自殺しようとしたとき、古代のスイッチが入ってバーガーを助ければ良かったと思う」
「人の心は多面的ってことだね」
「そうだ。物語では分かり易さを優先して1つのキャラクターに1つの性格付けを行うことが多いが、本当の人間はそんなに単純であるはずがない。そして、宇宙戦艦ヤマトとはそれを描く作品であったはずだ」
「分かった。君の中の順位で、UQ Holderがヤマト2199よりも上である理由だね」
「順位を付ければこうなる」
- 宇宙戦艦ヤマト>UQ Holder>ヤマト2199
「結局、大量殺戮の十字架を背負いつつそれでも生き続けること。更に殺すこと。見殺しにすること。助けられないこと。地球を救う美名の影でいかに多くの人名が犠牲になったのか」
「そういう君がヤマトに期待するテーマ性を、ヤマト2199よりもUQ Holderの方が上手く表現してしまったわけだね」
「まあ、作者は同世代なので、時代から同じようなものを受け取って育ったのだろう」
「でも、同じようなものを受け取っていない人も多いよね?」
「それは人それぞれだ」