「EP8は彗星だった……」
「それはまだ弱い」
「取り返しの付かないことをしてしまったと嘆くヒロイン」
「むむ」
「EP9 コスモジェッターのコンテナから出てくるのは、黄色い潜水艦、マリンジェッターや。まるで4号」
「それはサンダーバード」
「EP10は大傑作なのだが、実はここで兄(マイティ)の相棒バーディーのキャラクター配置上の位置づけが真田と同じ事に気付いた。生き延びて弟を見守る」
「ふーん」
「でも、それに加えてもう1つ興味深い事実に気づいた。兄の相棒に敵対するが嫌いきれない女性という意味で、ミスティと新見の位置づけが重なる」
「でも、ボンバーマンジェッターズの方がヤマト2199に先行するのだね?」
「そうだ。実はボンバーマンジェッターズは【兄さんが死んじゃった】というトラウマに駆動されるヤマトっぽい物語をやっていながら、一部はヤマト2199を先取りしてしまっている。興味深いね」
EP8 §
EP9 §
EP10 §
オマケ §
「しかし、EP13にあるような、おごり高ぶった少年が敗北するような繊細な話はヤマト2199には無いねえ」
「それにどんな意味があるの?」
「人生は勝つこともあれば負けることもある。常に主人公が勝つ物語は単調でつまらない。いかにして敗北を描くのかに意味があると思う」
「それで?」
「結局、ポケモンシリーズの決定的な長所は、時々描かれる敗北エピソードが良いからだ」
「ヤマトは?」
「形の上だけで勝利しているが精神的には敗北している話がいいねえ」
EP13 §