Subject: 沖田艦、艦橋砲の矛盾。操縦者は前を見なくていいの?
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20160107091007
名前: 禅芝zenseava
本文:
艦船は窓が無くても(前向いてなくても)操艦に支障は無いと思いますよ。
潜水艦は窓ありませんし、普通の船も夜は外見えませんし。
普通は計器やレーダーの表示に従って操船していますから。
外を見てるのは艦長と見張り要員が主でしょうね。
あと一番外を目視したいのは、港に入るとき・周囲に船がいるとき、そして戦闘中でしょう。
ですから、艦橋が回って前方を向かなくなるのは問題無いと思います。
ちなみに、潜水艦の潜望鏡はほぼ艦長専用でグルっと回りますし戦車の車長用のペリスコープは360度全周見られるような配置になっていますよね。
追伸--
逆に、艦橋が目標を向く必要も無いとは言えます。
砲塔(砲身)が目標に向くのと、目標を狙うことは別だからです。
戦闘艦で目標を狙うときは概ね測距儀/射撃指揮装置を使います。
光学式のものは回転して目標を狙います。
現在ではレーダーがその役目をしていて、自衛lの護衛艦も艦橋の上に射撃専用のレーダーがあって、砲塔そのものは射撃式装置の指示に従って回転/仰角調整をするだけです。
(指揮装置が壊れたとき用に砲塔に直接照準器は付いてはいますが)
ですから射撃指揮装置だけ回転して目標に向いていれば済むので、艦橋の窓が目標を向く必要そのものはあまりないんですよね。
「禅芝さんの仰るとおり、理屈の上では操縦手が前を見ている必要はないのですよ」
「なぜ? 前を見ていないと危険なのでは? はっ。分かった。サーシャがいれば危険を察知できるのか!」
「違うって」
「じゃあ、なぜ前を見なくてもいいのさ」
「アニメではゆっくり接近してくる岩石がはっきり見えて避けるチャンスがあるが、実際に亜光速で接近する小さな岩石を目視して避けることは難しいからさ」
「亜光速で移動する岩石などありはしませんよ」
「自分が亜光速で航行していれば、止まっている岩石も亜光速で接近してくることになるのさ」
「なんだって!」
「特殊な状況を除けば目視できることはあまり役には立たない」
「そうなの?」
「そもそも、アポロ宇宙船だって正面の窓が常に進行方向に向いているわけではない」
「じゃあ、本当は操縦手の座っている向きはどうでもいいの?」
「はっきり言ってどうでもいい」
「じゃあ、なんで気にするわけ?」
「宇宙戦艦ヤマトは島君が正面を向いて操縦しているからだ。他の艦も大差ない」
「そんなつまらない理由かい」
オマケ §
「運転主が前を向いていない設定のメカって本当にあるのかい?」
「とりあえず、キャプテン・スカーレットの追跡戦闘車をしらべてみたまえ」
「じゃあ、モニターを見て操縦しているという事例は他にあるかい?」
「ACE COMBAT 3のエアロコフィンを調べてみたまえ」
「特撮とゲームばかりかよ」
「実際の航空機でも視界ゼロで計器飛行なんて良くある話だぞ」