2016年01月24日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 1785 count

世田谷文学館・浦沢直樹展

Written By: 川俣 晶連絡先

世田谷文学館

「なぜ行ったんだい?」

「世田谷文学館だから自転車で行ける。電車賃ゼロなら入場料も高くないなと思って」

「それだけ?」

「20世紀少年は最後まで読んだ。PLUTOも最後まで読んだ。BILLY BATは途中でリタイアしたがね。あとはいくつかの作品を少々」

「それでどうだった?」

「うん。この人は普通の漫画家とはちょっと違うというのが良く分かった。アート指向というのがあるが、たぶんアート好き。それゆえに、マンガが普通のアートと違うことに有自覚的に構成されている。そういう構成だからこそ、文学館の転じたりえている。そこが非凡だと思った」

「どこが違うんだい?」

「アート作品は、1つのことに人並み以上に追求する。その執念がアートなのだと思うのだがね。ストーリーマンガ作品は、非常に多くのコマが必要とされる関係上、1枚1枚の絵にはそれほど入れ込めない。だから、【これは上手いね】【アートっぽいね】と思った絵でも、やはり突きつめ方が甘い。それは最初からそういうものなのだ。その代わりに、ストーリーというものが作品の軸として存在するが、ストーリーは1枚の絵として展示できるものではない。ある程度の枚数の原画を連続して並べて初めて印象として現出するものだ」

「そういう展示だってことだね?」

「そうだ。結局YAWARAちゃんのパンツの絵だけ展示したって意味が無いってことだ。あそこは、本人とお爺ちゃんと記者の3者の思惑が絡まって話が進行するところに味噌があるのだ」

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