「結局、この問題はどこに行き着くのかに気づいた」
「というと?」
「ストライクゾーンの狭い人と広い人が会話すると、狭い人は【メンタリティは同じ】と誤認しやすい」
「僕の話を分かってくれるあなたは、私と同類であるはずだ、ということだね」
「でも、レパートリーの1つが合致しただけの人とは同じとは見なせない」
「そこに誤認があるわけだね」
「だからね。古代が【メンタリティは同じだな】と言うことには意味がある。メルダは地球人にわざわざ合わせて行動している部分があるだろうから、古代が思いも寄らないメルダもあるだろう。でも古代からは見えない。見えないから同じと言い切ってしまう」
「メルダは訂正しないの?」
「腐った同胞よりもマシな良いものを持っている古代には好意があるから、訂正して突き放すよりも、そう思って好意を持ってくれている方が好ましいだろう」
「でも、訂正しないからと言って同じではないわけだね?」
「訂正しないのはストライクゾーンが広いからだ」
ストライクゾーンの問題 §
ID: 20160220084818
Subject: 古代とメルダのメンタリティは本当に同じなのか?
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20160220084818
名前: めとろん
本文:
トーノ様 こんばんは。
古代とメルダのメンタリティは同じなのか、大変興味深い提言だと思います。
2199のあの尋問等だけでメンタリティの同一を語る古代もどうかと思いますが、1974ガミラス本星決戦の様な慟哭を2199で古代に語らせても、「ヤマト世界」では然程違和感は無かったかとも思います(出渕監督はあの慟哭シーンを外した理由を述べられていますが)。
こうして見ると2199の23話、古代の森雪救出シーンでメルダが「フッ...」島が「?」のシーンから推測される様に、製作側はメルダを含むガミラスのメンタリティは、地球のそれよりも数段上にあると設定していたのかもしれませんね。何とも矛盾した話ですが...
「めとろんさんありがとう」
「君はどう思う?」
「おそらく、ガミラス人の方がストライクゾーンが広い。無数の惑星の民族を扱っている以上、地球人という蛮族もレパートリーの中で処理可能なのだろう」
「でも地球人はガミラス人しか知らないわけだね?」
「そうだ。だから、自分に合わせてくるガミラス人を古代は【メンタリティが同じ】だと見なすが、実は同じではないかも知れない。別の星の蛮族を相手にしたらメルダは態度を変えるかも知れない。それは古代の想像の外側にある態度かもしれない」