2016年11月21日
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オレとヤマトの新時代・復活篇以来の総括の時

Written By: トーノZERO連絡先

「同じ場所には永遠にいられない。時代は変わってしまった。オレとヤマトの新時代・復活篇以来の総括の時」

「復活の時?」

「イデオンではない」

「いったい何が変わってしまったの?」

「時代とそして自分だ」

「時代の変化とはなに?」

「ヤマト2199の時代が終わりつつある」

「ヤマト2202の時代が来るわけだね」

「そうだ」

「では君の変化とは?」

「2009年のヤマト復活篇ですっかり自分の生活が本来意図した流れと違うところに行ってしまったが、その流れはもう維持できない。そういうことだよ」

「金も無いし時間も無いし他にするべきこともあるわけだね」

「そうだ。他人の作品より自分の作品を大切にしなければないと言い直しても良いな」

「なぜ自分優先なの?」

「それはね。他人の作品がいくら売れてもおいらには一銭も入らないから飢え死にするってことだよ」

「身も蓋も無い」

「それに健康面でももう無理の利かない身体だ」

「山ほど成人病を抱えたお爺ちゃんってことだね」

「もう無理をして他人にサービスできる余地は小さい」

「では、君にとってこの変化はどう結露づけられる?」

「復活篇公開の2009年以来の一つの流れが終わる。より厳密には2002年の入院以来の私的2002年体制が終了する。ここからは私的2016年体制を構築しなければならない」

「それによって何が変化するの?」

「自分が扱うべきものを改めて絞り込む必要がある」

「ヤマト研究家はやめちゃうの?」

「それは別にやめないよ。おそらく死ぬまでヤマトは扱い続ける。完結編までの昭和ヤマトをな。昭和ヤマトは今更逃げない。のんびりやるさ」

「では、具体的に何がどうなるの?」

「かつて、復活篇を研究して小林誠という名前に行き着き、そこで【小林誠という名前に注目していれば当分退屈はしない】と思ったが、その【当分】が終わろうとしている。そういうことだ」

「2009年から2016年までだから、十分に長かったね」

「そもそも、【当分】がどれぐらいの長さを想定したものだったのか、覚えていない。しかし、永遠ではないことは確か。あくまで有限の期間。死ぬまででもない」

「ふむふむ。なら、2~3年から7~8年ぐらいの間のどこかかな。そうすると予想通りだね」

「まあそうだな。取りあえず、その間の思い出を語ろう」

「面白いことはあった?」

「そうだ。無かったら数日と続かないで終わる。7年も続かない」

HyperWeapon §

「やはり、HyperWeaponは外せないだろう。文句なくHyperWeapon2009とHyperWeapon2011は良かった」

「どこが良かった?」

「復活篇のほとんどの機体がコスモパルサーのバリエーション機だと分かったあたりかな。あと、スーパーアンドロメダも良かった」

「古いHyperWeapon探して遠くの図書館にも行ったね」

「そうだな。南千住の方だったかな。良い思い出だ」

「やはりヤマト関係を見に行ったのだね」

「そうだな」

「じゃあさ。HyperWeaponは2016もあってまだ続いているじゃないか。この先も見たいと思わないかい?」

「見るかも知れないし見ないかもしれない。そんなものはその時の状況次第だ」

「病院ベッドの上で外出禁止なら見ないかもしれないわけだね」

「金も無いかもしれないしな」

「本より治療費か!」

「それに、ヤマトやLAST EXILEならともかくさ。ロボット系は響いてこない。基本的にページをめくって1回見たらそれっきり、ということが多い」

「小林デザインだろうと、ロボットはやはりつまんないわけだね」

「ロボットというだけで説得力が8割減る。それが人の形をしていないとしても、やはりたいてい説得力ががた落ちとなる」

「じゃあ、未来兵器ASが気に入った君はどうなんだよ」

「次はその話をしようか」

未来兵器AS §

「結局、未来兵器ASというのは、ロボットものではなく身体が機械に変化していく兵士の物語であり、ロボットは本質じゃ無いわけだ」

「そこがポイント?」

「いや、それ以上に近未来戦車コンテストというのが面白かったね」

「ってことは、そこにはもうロボットの姿はない?」

「近未来とはいえ戦車だからね」

「なるほど。つまり、突きつめていったときに君の頭の中にロボは無いと」

「そうだな。ずいぶん自分なりの近未来戦車を模索したが、ロボのキットを何とか手に入れて作るとか、ロボの再現ということは全く考えていなかった」

「つまり、未来兵器ASという本から切り離されてロボだけあっても、それは君にスルーされてしまう運命だったのだね」

「まあそうだろうな」

「ロボじゃなかったら、未来兵器AS掲載の近未来戦車を作りたい?」

「うむ。そこなんだけどな。それが飛ぶ理由の話につながる」

飛ぶ理由 §

「つまりだな。その話は飛ぶ理由の話と同じなんだよ」

「何が同じなんだい?」

「素晴らしい作品が誌面にあったとして、その後どうするかの問題」

「というと?」

「ファンなら模倣物を作りたい。できるだけ同じものを作りたい。それはそれで自分自身の表現活動であって、理解できる。しかし、おいらはそれをやらない」

「なぜやらないの?」

「ほぼ実行不可能だから」

「なぜ実行できないの? 同じ素材を集めて同じように構成したら似たようなものはできないの?」

「まずできない。なぜなら、まず同じものが集まらないし、技術がないから同じものは作れない。圧倒的に見劣りするものしかできないにも関わらず莫大な時間を消費して、徒労に終わるからだ」

「経験者は語る?」

「子供の頃は何かに似せようと思ったこともあるが、形になるまでハードルが高すぎて挫折だ」

「それで?」

「うん、だからね。本来想定された経路は【雑紙で見る】→【よし、これを再現するぞ。材料集めだ】→【F-104が使ってあるから買ってくるぞ】→【なんかF-104いい感じだからF-104として作っちゃった】という流れらしいのだが、おいらはそうではなかった」

「君の流れは?」

「【雑紙で見る】→【F-104を素材として使っているのを見る】→【F-104作りたかったのを思い出す】→【買ってきて作る】」

「模倣しようという意図が君には無いね」

「うん。そもそも既に完成度の高い完成品がそこにあるのに、なぜそれより劣る劣化品を手間暇時間を掛けて作らないとならないのか。そのように考えてしまう」

「そもそも君の場合は時間も無いのでは?」

「そうだ。時間も無い。予算も無い。そこを無理して作る意味があるのか? と言われると意義を見出せない」

「子供の頃に似てないコンバトラーVをレゴで作った君らしい」

「あれはね。1号機と2号機の合体部分を再現するだけでほぼ力尽きた。全体は人型になっているだけでどこも似ていなかった。特に下半身はパーツ不足でボリューム不足となっていて、重心が高すぎて自立が非常に難しかった」

「それで、君が飛ぶ理由に向き合うスタンスは何なんだい?」

「空中戦艦大和。ポケット戦艦摩耶。おおむね、このあたりがストライクゾーンかな。最初に出てきた時はペンギンも良かった」

「でも模倣はしないのだね?」

「そう。ポケット戦艦摩耶のベースになったアオシマの1/700フルハル摩耶は自分でも作ったが、あくまで重巡として作った。カタパルトにヴァンシップを乗せる可能性は最初から最後まで無かった」

「じゃあさ。それなりに楽しんだのなら、なぜ今、時代が終わってしまうことを君は容認できるの?」

「そうだなあ。象徴的な言い方をすればガンダムのパーツを使うとか、巨大人型メカ的なテイストが強く入ってくるとそこから先は自分の扱う範囲から出ちゃうからかな」

「ガンダム、イデオンなら君の世界の外側ってことだね」

「そう。自分はそれほど変化していないのだが、小林さんは既に自分の世界の外側に去ってしまった」

アニメ(監督) §

「ICEやシックス・エンジェルズはけっこう強烈だったぞ」

「ICEはどこが良かった?」

「ツインタワーだな。あれは鮮烈だった」

「シックス・エンジェルズは?」

「カスピ海の怪物」

「そこかよ」

「他には、やはりICEのランツクネヒトという名前も強烈だったな」

「何やら和風の名前だけど、実はドイツの傭兵というギャップが良いわけだね」

アニメ(デザイン) §

「小林さんがデザインしているサムライ7を見たが面白かった。デザインも作品に効果的に使われていた。それから、巌窟王だな。もともと好きな作品だったが改めて見て面白かった。他にもいくつか作品を見たな」

「その辺も良い思い出なのだね」

「そうだな。もともとFF:Uも好きだったしね」

「そしてヤマト復活篇とヤマト2199だね」

「それもあるな」

「どこが良かった?」

「ヤマト復活篇は全部と言って良いな。ヤマト2199も良かったものがたくさんあるが、やはりバラン基地が良かった。あと囚人を運んだ輸送船も」

まとめ §

「では良い思い出をまとめてくれ」

「まとめると言ってもなあ。良かったよ、としか言えない」

「じゃあ、これが最大のポイントだったという思い出を1つ」

「そうだな。さらば宇宙戦艦ヤマトのアンドロメダの設定を見てうんうん唸って、こことこことここが致命的な問題……と思った後で念のためにHyperWeapon2009を取りだしてスパーアンドロメダをチェックすると全て問題が除去されていたことかな。この時、自分がするべきことは何も残っていないと分かったよ。だから、アンドロメダ批判もそれほど突っ込んでいない」

「では、この先は小林副監督のヤマト2202に大期待と言うことで、話を終わって良いかな?」

「残念ながら、まだ見てない作品は肯定も否定もしないのがポリシーなんだ。それに小出しで出てくる事前情報もできるだけ見ないようにしている。そういうのを見すぎるとつまんなくなるからね」

「ぎゃふん」

「それに、おそらくヤマト2202は過去作ほどは盛り上がらないだろう」

「ヤマト復活などあり得ないと思っていたにも関わらず復活したので我を忘れた……という要素がもう無いからだね」

「そうだ。サプライズで我を忘れる要素が無い上に、もう金も時間も無い」

「それだけ?」

「実は、ヤマトに使った時間でできなかったことも多いから、それらを取り戻すためにも時間が必要だ。ますます時間が足りない」

「なぜそんなに時間が足りない?」

「小林さんの口車に乗って余計なプラモデルまで作ったりしたからな。まあそれでも、好きだから乗ってしまった自分が悪いのであって、他の誰が悪いという話でも無い。心の弱いオレが悪い」

オマケ §

「で、プラモデルはどうするんだよ」

「心残りのキットを作って徐々にフェードアウトだろう。というか、プラモデルそのものが3Dプリンターなどの新しい技術に押されてそろそろ消えていくと思うよ」

「つまり、消えると予測しているからこそのプラモデル趣味?」

「まあな」

オマケ2 §

「それで具体的にこれからどうするんだ?」

「少し仕事をしてから、検査の予約が入っているので板橋方面に出かける予定だ。4時間前から絶食の指示が入っているので、飯の時間は注意だ」

「今日の予定を訊いてるわけじゃねえっ!」

「都合によりやっているヤマトよ永遠にの台詞起こしが止まっていて心苦しい」

「やればやるほど致命的に矛盾していて頭を抱える永遠にの台詞だね」

「その矛盾を丸ごと受容できるかでヤマト愛が試される」

「愛よ枯れるな傷つくな」

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