「ゴーランド問題が止まらない。やればやるほど新たなる問題が」
「ひぃ~」
「お品書きだ」
- 艦首ミサイルはどこかでが艦首ミサイルなのか
- 色を塗った瞬間かっこ悪くなるのはなぜか
- なぜ2202のゴーランドは違和感バリバリなのか
艦首ミサイルはどこかでが艦首ミサイルなのか §
「おいらもプラモのゴーランド、艦首ミサイルを白く塗ったら後まで塗りすぎた」
「えー」
「同じようなパターンの繰り返しの途中から先がミサイルなのだ。そこから先が白い」
「境界が分かりにくいわけだね」
「そこが疑問の一点目」
色を塗った瞬間かっこ悪くなるのはなぜか §
「艦首を白く、艦尾を黒鉄に塗って横から見たら寸詰まりでかっこ悪く見えた」
「塗る前は格好良かったじゃないか」
「だからそこが色指定の悪夢なんだな。色を塗ると、船体本体が非常に短く見える。これはかっこ悪い。伸び伸びした感じが無い」
「何も考えないで塗っても、それじゃダメってことだね」
「塗装は再考するよ」
なぜ2202のゴーランドは違和感バリバリなのか §
「ヤマト2202に関しては、もう完全に別のものということでOKだ。特に意見することはない。好きな人は見ると良い。それに関して何も言うことはない」
「もともとアンドロメダに思い入れがない人だからね」
「そうだ。しかし一点だけ捨て置けない問題が出てきた」
「それはなんだい?」
「事前情報の映像にゴーランドが出てくる」
「それで?」
「実はゴーランドの艦首ミサイル発射カットが違和感バリバリなのだ。ともかく、その違和感の根源を探らねばならない」
「どこにそのカットはある?」
「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章本予告(30秒ver.)の2~3秒目あたりから見られる」
「それで比較対象は?」
「取りあえず、さらば宇宙戦艦ヤマトのゴーランド艦隊のミサイル発射カット」
「比較してどうだった?」
「まず比較する前から分かったことがある」
「それはなんだい?」
「上下のミサイルの間の白い仕切りを投棄する描写が2202版には存在しない」
「それは重要なのかい?」
「そうだ。自分が最もゴーランドの艦首ミサイルのポイントだと思うのはそこだからだ」
「それが結論?」
「いや。実際に見比べると違いもっとあった」
- ミサイル発射後に展開するミサイルの4つの翼が2202では発射時に展開されている
- さらばはカメラがロングだが、2202はアップである
- さらばはミサイル艦だけの艦隊だが、2202は混成である
- さらばは小型ミサイルを撃ちまくりながら艦首ミサイルを撃つが、2202は艦首ミサイルだけ撃っている
「ずいぶん違いがあるね」
「その違いが、かなりの印象差を生んでいるようだ」
「では君は2202をダメだと思うのかい?」
「ダメとは思わない。が、おいらの見たロマンとは別物だ」
「他人は違って当たり前だから、違いを根拠にダメ出しはできないってことだね」
「そう。でも、おいらが見た1978年の劇場で見たロマンとは別物」
「では君のロマンはどこにあるんだい?」
「おいらの部屋にある組み立て中のゴーランドには、上下のミサイルの間に仕切りがあって、それは白く塗られているよ」
されど §
「しかし、それでは結論にならない」
「そうだな」
「何か言って締めてくれよ」
「うん。それじゃ1つだけ気づいたことを言うと、2202のゴーランドのミサイル発射カット、あれはフルハイビジョン解像度を前提とした21世紀のテレビの絵の作り方。さらばの方は、劇場公開フィルムを前提にした映画の絵の作り方。さらばの方が常識が古いが、フィルムは超高解像度なので実は雄大な絵作りを可能にしている」
「結局行き着くところはそれかな?」
「まあ、さらばは劇場、2202は26話のシリーズものが前提なので、最初から比較できないと言えばできないと思うけどね」
オマケ §
「で、いろいろ妥協して完成させたおいらのゴーランド」
「いろいろ妥協があるわけだね」
「でも、それなりの見栄えはあるからまあいいか」
「話はこれでおしまい?」
「あと2つある」
「1つめは?」
「メカコレのゴーランドも比較のために完成させたい」
「もう1つは?」
「細部はともかく。ゴーランドはこれでオッケー。でも、2202版には違和感が残る。いったいどこに差があるか考えたい」
「大きい方の旧キットゴーランドが君の満足を与えたってことだね」
「まあ、ヤマト2199の彗星帝国艦はどれもイマイチな感じだったので、その流れの先だと思えばそんなものかもしれないがね」
「ガミラス艦は2199版も納得したのにね」