同じ世界観を共有する【駆け落ち・姫とニヤけた異星人: 父殺し戦争】【クラッシャー象・連邦惑星サピンの危機】が全文付属してお値段据え置きのお買い得版です。
これまで、一冊だけでも読んでもらいたいので、「一冊でちゃんと完結していますよ。読んだら話が終わりますよ」ということを強調していました。それはそれで事実です。しかし、少しは読まれるようになってくると同じ世界観を共有する他作が全く読まれないことが気になります。
というのは、複数作品を読むと世界のバックグラウンドで進行しているもっとスケールの大きい物語が立ち上がってくるように書かれているからです。
超銀河団のスカイラークと父殺し戦争は主人公が全く違う別の話ですが、サブキャラには多くの共通の人物が出てきます。特に特徴的なのは怪物に女を犯させる実験を続ける狂人【大文字の彼】がどちらにも出てくること。そして、父殺し戦争は彼が普通人カーレ・カーツから狂人【大文字の彼】になる経緯の物語そのもので、超銀河団のスカイラークは彼が滅びる物語そのものです。2つがセットになることで、バックグラウンドを流れる大文字の彼の物語は完結します。
では、父殺し戦争の物語はそれだけあれば良いのかと言えばそうでもありません。父殺し戦争とは、意図せずして戦争の引き金を引いてしまったジョアンナを主人公とする物語であり、物語はジョアンナに沿って進行します。つまり、ジョアンナが見ていない出来事はほとんど物語の中に出てきません。ですが、本当は敗色濃厚な戦時下にはいろいろな出来事があったはずです。そこで行われた非人道的な実験の闇、その象徴である破壊者エレファントを戦後の視点から調べていくのがクラッシャー象の内容です。
同時に、特殊な人ばかり出てくる超銀河団のスカイラークに対して、その世界の普通の人たちはどう暮らしていたのかを描く内容でもあります。アリシアの戦士として最終戦争に備えて軍備を拡張している雲の上の人たちがいる宇宙で、普通の人たちはスポーツ新聞のエロの小説を読んで作家のファンになったりしていたわけですね。そして、惑星警察と汎銀河警察が犯罪捜査を巡って縄張り争いをやっていたりします。
1作1作は主人公も異なり物語として独立していますが、全部通して読むと浮かび上がってくる世界のイメージというものがあると思います。(ネット上に存在するオルランドものの小作品群にも関連するものがあります)
それをイメージして頂くための特別収録です。
補足 §
Q: 期間限定っていつまでですか?
A: 販売データを見て決めますので、現在は未定です。興味のある方はお早めにお読みください。