「ヤマト2202の内容に関しては一切言及しない」
「じゃあ何に言及する気なんだい?」
「自分から見えるファンの動向だ」
「それはどういうことだい?」
「第1章、第2章のあたりまでは、賛美と興奮が多数派の意見として見えていたが、第3章ぐらいから急に雲行きが変わってきた。微妙な言い方の意見が増えて来たように見える」
「【素晴らしい素晴らしいみんな見よう】という意見が減ってきた?」
「そうだな」
「じゃあ、どんな意見が増えて来た?」
「だいたいパターンは3つぐらいある」
「どんなパターン?」
「パターンその1は、【やはりこれは素晴らしい。私は好きだ】というタイプ」
「【素晴らしい素晴らしいみんな見よう】とは何が違うの?」
「【みんな見よう】という要素が少し後退気味だ」
「じゃあ、パターンその2は?」
「【悪評に対抗しなければならないので、歯の浮くような褒め言葉を並べる】というタイプ」
「その特徴は?」
「やや行きすぎた賛美が主体であること。そこが【これ、その人の本音かなあ】という冷めた感想を誘ってしまう」
「じゃあ、パターンその3は?」
「大なり小なりここは良くないという表明」
「ふむふむ。態度が肯定的でも否定的でもそういうケースがあるわけだね」
「そして、どのパターンでも共通しているが、ヤマトに対する言及の減少という傾向がある」
「で、それらを全般的に見ている君の感想はなんだい?」
「割と意外な失速感がある」
「失速感?」
「第1章第2章と好評に見えたので、客はこれで満足しているのかと思っていたが、どうもそういうわけでもないようだ」
「で、それがどうした」
「いやね。希望の党の急速な失速感と似ているなと思って」
「魔法使いユリーだね」
「都知事選の前の選挙公報を見たが、実現が現実的では無い公約が並んでいて【これは都知事にしたらみんな後悔するパターンだ】と思ったのに、大々的な支持で当選した。その後も、あれだけ豊洲でボケた対応したのに都議選でも大勝。どれだけボケた自称魔法使いでもみんなオッケーなのかと思っていたらいきなり失速してしまった」
「その失速感が似ているわけだね」
オマケ §
「結局、根本的な問題の発生原因はどこにあると思う?」
「思うところは多いが、無粋なので語らないよ」
「沈黙は美徳だね」
「そうだな。割と、没、カットの文章は多いぞ」
「口を開けば敵に回す意味は無い人を敵にまわす魔法使いユリーを反面教師に学んだことだね」
「なんでも口を開けて待っていればタダで教えてもらえる風潮に絶望したって言うのもあるがな」
「そこまで行くともうヤマトは関係ない」
「関係ないね」