「アンドロメダ旧キットがやっと完成してその感想だ」
- 完成してみると割と格好いい
- 煙突と後部艦橋があるべき箇所に三番砲塔がある
- 補助エンジンノズルは赤色透明パーツで成形されているが、これは電飾改造しろという意味ではない
- メインエンジンと波動砲の電飾は意外と目立たない
- スイッチはそのままやっても上手く接触しない可能性が高い
- キットには夢を感じる
「全般的な感想としては?」
「新キットの【玩具を作らされている感】とは偉い違いだ。こっちはそれなりに夢も手応えもあった」
「個別の話としてはどうだい?」
「完成してみると割と格好いい。バランスは極端に崩れてはいない」
「【煙突と後部艦橋があるべき箇所に三番砲塔がある】って、それでもいいの?」
「一時期日米英で作られた多砲塔戦艦に近いテイストだ」
「多砲塔戦艦って?」
「日本でいうと、扶桑山城伊勢日向あたりの砲塔が五基以上の戦艦だな」
「極端に細くて高いブリッジが立っていて砲塔が多いのは扶桑を考えれば間違ったバランスとも言いがたいわけだね」
「そうだな。それから色バランス的に、補助エンジンノズルの赤色が貴重だ。おそらく、赤ランナーを入れたらコストアップなので赤透明パーツのランナーと兼用にしたのだろう。だから、ここは電飾改造すべきという意図で赤透明パーツが付いているわけでは無いと思った」
「でも君は電飾改造してしまったね?」
「それはそれで良かった」
「なぜ?」
「メインエンジンと波動砲は電飾してもほとんど見えないからだ」
「ぎゃふん。それじゃスイッチって?」
「そのままだと金具が上手く接触しなかったので、少し金具を曲げて圧迫するようにした」
「じゃあ全般的な感想は何?」
「新キットはほとんど普通に作れるが、このキットは普通に作ると作れない。形にしてあげないと形にならない。でも、できあがるとこっちの方がいい感じになる」
「それが【夢を感じる】ってことだね」
「今のバンダイは夢を代価に差し出して技術を買っているようなものだが、技術だけでは模型が玩具になってしまう」
「それが、結果を売ることと、夢を売ることの差なのだね」
「そうだな。このアンドロメダならまた作っても良いと思った。作り方がいろいろあるキットだ」
「新キットは?」
「一隻作ったらもうお腹いっぱい。もういい」
「そもそも、道から外れにくく作ってあるから作り方はあまりバリエーションが無いわけだね」