新刊のドリトル先生とかぐや姫と月からの使いについて若干の解説を行います。
本書はタイトルの通りドリトル先生とかぐや姫を下敷きにいていますが、内容的には直接の関係はありません。
物語の基本的なあらすじは、「月から迎えが来る少女を、動物と話ができる高校教師が守る」ということになります。いや、ドリトル先生も下敷きなら動物と話ができる男にも迎えが来ないとおかしいだろう……と思った読者は慧眼です。実は迎えが来ます。
本作の企画意図は、ドリトル先生とかぐや姫には【月からの使いが来る】という共通項が存在すると気付いたことにあります。まさにそれだけであり、ダジャレ以外に企画意図はありません。
しかし、具体的な物語を構築するにあたって考えたことは、俗世間の最高の権威であるミカドでも勝てない月の人に対して、ひょっとして動物たちなら勝てるのではないか……ということです。
ですから、この物語は人と動物が軸になります。特にウサギが軸になります。
学校のウサギ小屋にいるウサギが五匹のはずが時々六匹になったり、教え子の女の子を補導する場所がバニーガールの店だったりします。
ヒロインを代表する動物がウサギなら、必然的に主人公を代表する動物は亀になります。ですから、主人公はオウムとカメを飼っているという設定になっています。
主人公が住んでいるのは東急多摩川駅近くと設定されていますが、理由は亀甲山古墳が存在して「カメ」だからです。
最終的にカメの属性を背負う主人公は、月のウサギたちと対決することになります。
ドリトル先生でもない、かぐや姫(竹取物語)でもない、第3の物語になっていると思います。
是非お読みください。
余談 §
本作で作者が最も気に入った設定は、【田園調布の金持ちが頭が2つあるヤギ、オシツオムレツを飼っている】です。