「スターウォーズと宇宙戦艦ヤマトの世界は避けて通りたいねえ」
「なんで?」
「恐いから」
「スターウォーズのどこが恐いの?」
「あの世界、すっかりジェダイの話だと思っていたら、どうもハンソロの話だと思っている人が多数派らしい。でも、話はジェダイ中心に進むから話がこじれる」
「実体験があるの?」
「ハンソロが好きで当たり前という態度でいる人もけっこう居るよ。ルークとオビワンの話として見ていると、けっこう置いてきぼりになる」
「君が見たハンソロってなんだい?」
「いかがわしいゴロツキ。銀河1速い宇宙船なんぞ二人だけでやってる零細密輸業者が持ってるわけないだろ……と思ったらそういう成り行きになっていないようだ」
「なるほど。君みたいにスターウォーズの常識がない人間が踏み込むと恐い世界なんだね」
「そうそう。ミレニアムファルコンって別に好きじゃない。どうでもいい。とか言っちゃうと白い目で見られる」
「じゃあヤマトはどうなんだよ」
「ヤマト2202に対して、あんなものはヤマトではないという人がいる」
「アンチヤマト2202が問題を起こしているわけだね」
「いいや。実はヤマト2202ファンも、ヤマト2202を誉めるために旧作より良くなったと言ってしまうケースが割と多く、実はそれが旧作ファンに怒りに油を注いでいる面があって、実はどっちもどっち」
「双方の陣営が争いに油を追加しながら永遠に戦い続けているわけだね」
「しかも、中途半端なファンもいるから難しい。ヤマト2202は好きだがXXは許さん的な人もいる」
「じゃあ、ヤマトファンの集まりに行ったら何が起こるか分からないね」
「うかつな一言で何が飛び出すか分からない。とっても恐い世界だ。だからおいらは避けて通るよ」
おまけ §
「旧作で不満だったXXがヤマト2202で解消された。ヤマト2202はすばらしい!」
「おっと、旧作の悪口はそこまでだ。何の問題もないシーンと取り上げて自分の好みと違うからと言って貶めるのはやめてもらおう」
「おまえは旧作警察!」
「分かったら観念するんだ」
「まてっ!」
「なんだおまえは」
「旧作旧作言うな。あれこそが正しいヤマトだ。旧作と言ったら時代遅れの欠陥品みたいに見えるじゃないか。ヤマト2202には存在しない要素がみんなあるんだぞ。あれは本物のヤマトと呼べ」
「うわー」
「(バン)」
「ふう。これで不穏分子の粛清は終わった」
「待て。おまえだな。ヤマトヤマト言って人心を惑わす不埒ものは」
「やや。おまえは戦艦大和警察」
「大和は国のまほろばじゃ」
「うわー」
「(バン)」
おまけ2 §
「やや。おまえは……」
「銀河警察だ。銀河に向かって飛んでいないのに飛べよと歌うガンダムとヤマト2202は許さん」
「言いがかりだ」
「空技廠銀河の検索が面倒くさくなってかなわん。銀河銀河わめくな」
「そんなの人の自由だろう」
「まてっ!」
「なんだおまえは」
「通りすがりの天文マニアだ。銀河はもともと天文用語だ。勝手に使われると検索の邪魔になって迷惑だ」
「な、なんだと?」
「ブラックホール送りの刑に処したいがちょっと遠すぎるので拳銃でいいか」
「うわー」
「(バン)」
「さて、次は銀河旋風ブライガーに行こうか、それとも銀河疾風サスライガーか。ともかく、ビッグバンで太陽系の各惑星が生まれたと受け取れるような挿入歌を歌うアニメは許しておけんな。最初にバクハツ 宇宙は生まれた♪」