「京王風土記1は面白い」
「たとえば?」
「以下は良く分からない謎」
- 吉祥寺駅北側に描かれた吉祥寺牡丹園とは何か。場所はどこか
- 上北沢の玉川上水沿いに描かれた桜並木とは何か
「なるほど」
「でももっと面白かったのは深大寺」
「それがどうした?」
「実は、神代農場のあたり、下の方はわざびを栽培していたらしい。上の方は養魚場だったらしい」
「へー」
「水温が低い関係らしい。ちなみに、わさびは試験農場で、大沢などで幅広く栽培されていたらしい」
「なるほど」
「水温は流れていくうちに上がっていくので、下流部では普通の農業はできたらしいようなことも書いてある」
「それが面白いのだね」
「まあ現地を見てきたからね。でも、それが全部じゃない」
「なんだよ」
「なぜ深大寺蕎麦なのか」
「理由があるの?」
「昔は田舎で蕎麦屋など成立するものではない。それなのに成立した。それはなぜか」
「なぜだ?」
「明治初期、小金井小次郎が開帳した賭場があって24時間博打をやっていたらしい。それに対応するために、24時間営業の蕎麦屋が深大寺で三軒も成立したらしい」
「賭場かよ」
「24時間、博打が続いたらしいぞ。腹が減ったら蕎麦屋で蕎麦を食って2~3時間寝てまた博打だと書かれている」
「おっかないね」