「面白い本が出たな」
「何の本?」
「帝都電鉄」
「それはどこの電車?」
「今の井の頭線」
「どこが面白いの?」
「初期の歴史が詳細に書いてある。何と建設中に吉祥寺で国鉄の線路を接続していたことや、そこから小田急の蒸気機関車703が常駐して使われていたとか。そんな話は全く知らなかったよ」
「インパクトがいちばん大きいところはどこ?」
「703と名指しで特定の蒸気機関車を示していて703の写真まで載っていたところかな」
「そんなに凄い本なの?」
「だろうな。Amazonでは2019/02/24現在【通常1~3か月以内に発送します】という状態だ。在庫が切れてる」
「今は買えないの」
「永福町の啓文堂では10冊ぐらい平積みになっていたぞ。久我山の啓文堂にも一杯あったそうだ」
「井の頭線沿線の啓文堂が狙い目だってことだね」
「地元の人ならそれが一番手っ取り早いだろう」
「京王沿線じゃ駄目?」
「そこまでは調べていないよ。こっちは永福町まで歩いただけだ」
オマケ §
「p10~11に掲載された路線図は以下の理由から神田川ルートの頃の計画図だろうな」
「なるほど」
「ところが、天神社(おそらく第六天)の南も通るのだ」
「それだと神田川沿いとは言えないね」
「むしろ、玉川上水沿いになる」
「それだけ?」
「いや。井の頭の池と玉川上水の隙間を通って吉祥寺に至る」
「待て。それはかなり無理があるだろ。そこを通ったら吉祥寺行きすぎるだろ」
「そのあたりは、要検討だね」
「話はそれだけ?」
「いや、ここからが本題」
「というと?」
「永福寺の手前に大きな池が描かれている。これがいわゆる【永福寺の池】だと考えるなら、【永福寺の池】は武蔵野養魚場の位置にあると考えられる。あれは養魚場になる前は永福寺の池だったのではないだろうか」
「それが仮説だね」