「【パルテノン多摩歴史ミュージアム特別展 郊外行楽地の誕生 ハイキングと史跡めぐりと社会史・図録】に収録されたこの横山万葉植物園のパンフレットの写真は八王子市万葉公園なのか、というのが前回までのあらすじだった」
「それで?」
「再び現地に行って特定してきた」
「この写真の位置は現在のこの位置で間違いないと思う」
「橋と池はかなり違うように見えるけど、間違いないと判断した根拠は何?」
「橋と池は改修されているようだ。根拠は背景に見える階段がほぼ同じということ。そして、この橋と階段が万葉の歌碑に直結していることだ」
「なるほど」
「この写真の橋を渡って階段を上がって上がったところで右に曲がると途中に柵はあるもののそのまま万葉公園の歌碑に出られる。完全にここを含め、真覚寺と歌碑は一体だったと思って良いだろう。おそらく、横山万葉植物園とはこの橋から先の全てがそうだったのではないだろうか。しかし、歌碑から先はあったかどうか分からない」
「今は公園になっている部分だね」
「というわけで、分かったことをまとめると以下の通りだ」
- 八王子市万葉公園と横山万葉植物園は敷地の一部が重複しているものの、おそらく完全にイコールではない
- 横山万葉植物園は真覚寺の一部であったと思われる
- 万葉の歌碑から階段を下ってくると高宰神社に抜けるが、比較的新しい柵とゲートで区切られているものの本来は真覚寺に降りるものであったと思われる (ゲートで通れなくなっているだけで道は今でもある)
感想 §
「このあと、ついでに武蔵横山駅があったと思われる並木町交差点と御陵線の残存橋脚を見て帰ってきた」
「めじろ台歩いて楽しい?」
「馬鹿にしてはけない。面白いことがいっぱいある」