「昔見たんだよね?」
「劇場でな」
「今更、なぜまた見たんだ?」
「実はイナズマイレブンのDVDを見ていると宣伝が入ってな」
「それで見たくなったのか」
「宮尾佳和監督でもあるしな」
「目的は?」
「最初に見た印象は正しいか確認するためだ」
「それだけ?」
「あと、イナズマイレブン第121話にも雷門サッカー部黎明期の思い出があるのだが、それと比較するため」
「それでどうだった?」
「第121話とあらすじは同じだが新規作画の新しい内容だった」
「印象の方は?」
「まあおおむね同じだ」
- 最初の帝国戦で豪炎寺の前に現れる妹がやはりいちばん印象的
- 各試合のダイジェストがくどくて長い
- 未来からの助っ人が伏線なしのご都合主義過ぎる
「他に何か感想はある?」
- 円堂守と円堂カノンの声優が同じだと思うと二人の会話は燃える
- 虎丸は小6でフットボールフロンティアには出られないはずでは?
- 結局キラード博士って何者?
「では、まとめてくれ」
「実は、【未来からの助っ人が伏線なしのご都合主義過ぎる】ってことは、そんなものだと思って問題にしないと思えばオーガ戦はたいへんに出来がよろしい。あれは見応えがあるし面白い。良くできている」
「なるほど」
「それからヒビキ提督なんだが、普通に見ると単純に円堂を排除しようとする悪に見える。しかし、本当に悪なんだろうか。何しろ雷門の監督と同じ顔をしている。もしかしたら、彼らの未来世界は円堂守信仰とサッカーがカルト宗教化して社会悪になっていたのではないだろうか。そんな気がした」
「円堂守信仰ってことは、円堂守自身じゃないってことだね」
「神格化された信仰はいくらでも暴走する。本人が死んでしまえば訂正もできない」