新型ヘリ・イーグル、核テロを阻止せよ ~無責任船長タイター&ニック 恋の沈没大作戦~
「3年ぐらい前に出した本だが、全く読まれないので、今回思い切って改題して表紙も差し替えた」
「元はどうだったんだい?」
「【タイター&ニック 恋の沈没大作戦】で旧表紙はこんな感じ」
「全く違うね」
「そうだ。全く違う。単純に、この3年間の経験の蓄積が生きた感じだ」
「そもそもこの小説はなんだい?」
「【タイター&ニック 恋の沈没大作戦】というタイトルありきで考えたものだ。恋という字が入っている以上恋愛小説という前提で構想したが、結果としてはアクション多めになった」
「それで、何が問題なんだい?」
「遠野秋彦の読者は恋愛小説など求めていないと良く分かった」
「ではこれは失敗作?」
「と言うには、この結末の爽快感と意外感は捨てがたい。やはり読まれたい。しかし、内容的に【タイター&ニック 恋の沈没大作戦】というタイトルしかありえない。タイタニックと沈没がどうしても密接に結びつくからだ」
「身動き取れないジレンマだね」
「でも、今回は完全に吹っ切れた【タイター&ニック 恋の沈没大作戦】は副題に持っていったよ」
「なぜ吹っ切れることができたんだい?」
「もっと長いタイトルを使うようになったからな」
「えー」
「でも、このタイトルでいいの?」
「新型ヘリ・イーグルは物語の全編に渡って主人公の手足となる主役メカだ。そして、物語後半の敵となるラスボスが核テロリスト。ラストは主人公が操縦する新型ヘリと核爆弾を積んだテロリスト船の一騎打ちになるのだから何の問題もない」