第6勢力宇宙軍重巡洋艦『高尾シックス』23 新京都最期の日・未完成巡洋艦、惑星脱出間一髪!
「イメージが浮かんだので、イメージを固定しようと少し書いたらノリノリで書き上がってしまったので、発行した。新刊である」
「待て待て、新日本宇宙軍重巡洋艦高尾ではないのか?」
「N高尾は22巻で沈んでしまったので、23巻からは巡洋艦高尾6代目の高尾シックスが主役となる」
「それより第6勢力ってなんだ?」
「新日本は創立時の五勢力に分裂し、どの勢力にも含まれない生粋の新日本人達が取り残されてしまう。彼らは五勢力のどれでもないという意味で第6勢力を名乗って崩壊する新京都を旅立って流浪の旅に出るのだ」
「敵も日本人ということ?」
「そうだ。日本人も外国人も敵か味方が分からない。日本人でも敵はいるし、外国人でも味方はいる」
「戦国時代みたいなものだね」
「そうだな。主人公大和杏子は織田信長みたいなものだ」
「それで面白いの?」
「感じ方は人それぞれだと思うが、著者としてはシリーズで最も面白いと思った」
「どうして面白いの?」
「何しろ、士官候補生だけで未完成巡洋艦を動かして崩壊する惑星を脱出するとか、出現する新日本艦はいちいち敵か味方か分からないとか、難民の中の政治家と駆け引きが発生するとか、未完成巡洋艦だから武器がまだ使えないのでハッタリで切り抜けるとか、スリルの連続。そして、謎の数々。主人公の仇敵は父親が違う姉。全てを満たされた姉とどう対決するのか。だが、それも五勢力の一つに過ぎない。他の勢力も彼女を狙っている。新日本宇宙軍の組織のバックアップがなくなるどころか、組織の大半は敵になるのだ」
「それでも難民を抱えて新天地を目指すのだね」
「そうだ。目指すは六連星輝くヘキサー星系第6惑星。そこで第6日本の建国を目指す」
「6代目高尾、第6勢力、六連星、ヘキサー(6)星系、第6惑星、第6日本、もしかして6づくしのシリーズ?」
「そう。巻末のミニミニ用語集には第六天満宮という項目まであるぞ」
「分かった。だから主人公は織田信長(第六天魔王)みたいなんだ」
「性格的にも立場的にも似ていないけどね。でも戦国武将的に振る舞わねばならない」
オマケ §
「で、巡洋艦高尾が難民を連れて目的地に行くとすれば、これはギャラ○ティカみたいなものなのか?」
「うん。後からちょっと似ていることに気づいたので、サブキャラの名前がちょっとギャラ○ティカ風に味付けしてある。でも、そもそも完全に関係ない企画なのでストーリーは全く似ていない」
「サイ○ンみたいな敵は出てこないし、13番目の植民地も目指さないわけだね」
「目指すのはあくまで六連星輝くヘキサー星系第6惑星さ。果たして彼らはそこに辿り着いて第6日本を建国できるか?」
「東京政府、日本連邦や新日本に次ぐ6番目の日本ということだね」
「そうだ」
オマケ2 §
「もう1つ気になるのは、第6勢力はロ○ダンの第3勢力のもじりなのか?」
「そうでもないのだが、後から似ていると気づいたので、一部のネーミングがロ○ダン風に味付けしてある。宇宙商人スブリンガーとか、PMCの戦艦メガニメードなど」
「ストーリーは関係あるの?」
「全くない。ネズミビーバーもミュータント部隊も何も出てこないぞ」
「超能力無しで話は盛り上がるの?」
「安易な超能力より駆け引きの面白さだよ。心を読むより、言葉の端から真相を推理する面白さ。それが高尾シリーズの基本だ」