前例のない物語で度肝を抜け! 本当に新しいアイデアを産み出す方法: なぜ宇宙戦艦ヤマトはオリジナリティが高いのか
「なぜこれを書いたんだい?」
「そもそも、オリジナルとは何か。クリエイトとは何か、というのは自分のテーマではあったからね。そこで、たまたまなぜ宇宙戦艦ヤマトはオリジナリティが高いのかといいう問題提起を見かけてね。本にまとまると思ったのだ」
「それで書いてみてどうだった?」
「宇宙戦艦ヤマトの理解が深まったよ。あれは絶対に真似ができないやり方だった。真似をしても高確率で失敗するやり方とも言える。上手くやろうとした者は絶対に宇宙戦艦ヤマトと同じ高みには辿り着けない方法だったとも言える。でも、創作論として非常に示唆に富んでいる」
「他には?」
「第1艦橋という舞台装置がいかに優れているのか、という話とそれが不可避だったという話も書いたぞ。割と企画の後期に生まれているらしい、という話もな」
「他の作品は取り上げないの?」
「取り上げているぞ。戦隊のVS映画とか、アベンジャーズとか、あと説明に便利だから自著もいろいろ取り上げた。どういう風に企画が小説になって行くのか、そういうプロセスは普通は開示しないから、割とレアな中味が書いてあると思う」
「中味はいろいろと情報に満ちているわけだね」
「ただし、本当に新しいものをクリエイトをするクリエイター向けだ」