2002年05月04日
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トゲトゲしくかわいげもなく反抗的な少年が主人公であることが象徴するもの?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 第11楽章、第12楽章、見ました。

 第11楽章は、虚構の世界に囚われて脱出するという、ありがちなあらすじですが、表現方法が特に優れていると思います。主人公が望むままの世界であることが、そもそも違和感であると言うことは、主人公自身の心の二重性を表現していると思います。人間というものは望んだことが実現して幸せになるとは限らない、というより間違いなく幸せになれません。理想はどこにも存在しないものです。ですから、望むままの世界を体験することは、即座に嫌悪感と直結しても不思議ではありません。そして、虚構から脱出するきっかけとなる謎の美少女。彼女は、現実が嫌なことのある場所だがそれでも戻りたいのかと質問します。これが、最高にいいシーンですね。このシーンのために、この1話は存在する価値があります。

 第12楽章は、謎が謎を重ねる新展開、という感じで、このストーリーが何を意味するのか私にはまだ分かりません。ただ、ちゃんと中身があるという手応えを感じます。中身があって、かつ、謎を重ねて、視聴者を引っ張っていけるというのは、本当にスタッフがよく頑張っている証拠だと思います。もちろん、これは前向きの頑張りということです。その点で、いくら演出力が優れていようと、結局謎に大した中身を持たせられなかったエヴァンゲリオンとの最大の違いと言えるかも知れません。

 これはラーゼフォンという作品全体の評価になりますが、エヴァンゲリオンを称した上で、前向きにそれを乗り越えていこうと努力し、事実として乗り越えつつある作品は、ラーゼフォンが最初かも知れないと思い始めています。

 その前に向かう意志は、主人公のキャラクター造形にも現れていると思います。エヴァンゲリオンの主人公シンジは状況に流される気弱な少年でしたが、ラーゼフォンの主人公はトゲトゲしくかわいげもなく反抗的な少年です。それは、既存の秩序に甘んじず、それをぶち壊して前に進もうとするスタッフの心意気を反映したものなのかもしれません。

 もちろん、そういう反骨的な精神は、と~のの好むところです。というより、反骨することが日本のアニメの存在意義であり、それこそがアニメの王道。むしろ、過去の蓄積の上に安住するような作品こそ、日本のアニメとしては邪道でしょう。

 と~のは、もちろんラーゼフォンを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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