正統があれば異端あり。異端の宇宙世紀史へようこそ。
宇宙世紀の駄ッ作機という、いかにも怪しげな与太話を書き始めてふと気付くと前回が100回目、今回は101回目となります。
というわけで、今回は、バーチャルネットライター と～のZERO歳における最大の駄ッ作コラムがどのように作られているかを哨戒もとい紹介しましょう。
STEP-1 構想
まずは構想を練ります。構想を練るためには、妄想が必要です。けして、資料を引いてはいけません。資料を引くと、それを読むのが面白くなって帰ってこられない可能性があります。今もすぐ横にオットー・カリウスのティーガー戦車隊上下があったり、袋の中にお兄ちゃんが買ったばかりの歴史群像太平洋戦史シリーズ最上型重巡なんて本がありますが、それを見てはいけません。
ただし、GUNDAM OFFICIALS 機動戦士ガンダム公式百科事典は見る必要があるときは軽く見ます。いきなり、ファットアンクル? なにそれ?という状態に陥った場合は、やはり、これを見て思い出さねばなりません。しかし、オフィシャル設定に忠実では異端になりませんので、見るだけで深く読み込んだりはしません。
STEP-2 執筆
さて、妄想が得られたら、実際にそれを文章にしなければなりません。起承転結、プロット、シノプシス、というような難しいことは考えません。出たとこ勝負。まずは書いてみるだけです。書くときには、隠し味程度に真実味を入れておきます。しかし、あくまで隠し味程度の抑えておくのが重要です。ちなみに「GMキャノンはGMのバリエーションではなくガンキャノンの量産型」というのは実は妄想ではなくGUNDAM OFFICIALS 機動戦士ガンダム公式百科事典に載っているオフィシャル設定だって知ってました? 過去に本当にあった話をちらりと入れるのも有効です。グワジンの船体が溶接で反ってしまったという話は、戦前に日本海軍が建造していた潜水母艦大鯨で起こった話が元ネタです。探したらそれらしい話を書いたページがありました。
しかし、そういうのは隠し味であって、ポイントになるのは真面目なガンダムの世界ではあり得ないような馬鹿馬鹿しい話を、いかに真面目そうに語り得るかでしょう。ホバー走行しているドムが、わずかな起伏ですってんころりん、ひっくり返ってしまったり、隠れた歩兵の放ったバズーカ砲の一発で関節を破壊されて行動不能になるザクなど、真面目なガンダム世界で描けることではないでしょう。
しかし、私はその方がずっと面白いと思いますよ。在来兵器は必ずザクに負けて、ザクは必ずガンダムに負ける世界なんて、面白くありません。結果が分からないからこそ面白いのです。ジオンの名もないパイロット達が知恵を絞って作戦を立ててガンダムを見事撃破するようなOVAでもあれば面白いと思いますが、まあ、企画として通りそうもありませんね。
まあ、何となく気の向くままに妄想を文字に置き換えると原稿のテキストができます。
STEP-3 公開
原稿のテキストができたら、すぐに公開します。よし、今日も書き上げることができたぞ、などと余韻に浸っている余裕はありません。他にもやることが多いので、書いたらさっと公開して、頭は次のことに切り換えます。「うっしっし、今日のキン肉マンII世、万太郎はまた小便をちびらすのかな」などと次なるテーマに思いを馳せつつ。たまに、(いつも?)、誤字や問題に気付くと慌てて修正を入れます。しかし、宇宙世紀の駄ッ作機は存在そのものが問題なので、そういう意味でも悩むだけ無駄かもしれません。
STEP-4 人気をチェックする
バーチャルネットライター と～のZERO歳はアクセスカウントが常時取られ、公開されているので、どの程度の人気があるのかが分かります。こうして見ると、やはり知名度の低い兵器については、今ひとつカウントが延びない傾向が読みとれます。ドラゴン・フライなんて、なかなか面白いと思うのですが。え? ドラゴン・フライって何かって? オデッサ作戦でエルラン中将の部下がジオンに内通するために飛んだ機体ですよ。ファーストガンダムTVシリーズのフィルム上にしっかりあるものです。ファットアンクルとかルッグンも同じです。
STEP-5 連載が終わる時期を考える
さすがにファーストガンダムのTVシリーズに出てくるメカだけに限定すれば、それほど長くは続かないと思っていましたが、何となく続いちゃってますね。でも、終わる日はいつか来ます。その時はいつなのか、終わった後に何を開始すべきか、そんなことを考えてます。考えてますが、終わってないので、今のところ無駄な考えになっています。
そして、STEP-1に戻ります。
次回はAHMR-17Aハロの続きを行きますのでよろしく～!
ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と～のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と～のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。
