2004年07月03日
トーノZEROアニメ感想鉄人28号 《2004年版》total 2866 count

物語の語り手が実は犯人であるというパターンを、実に上手い演出で語りきった傑作!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 2004年6月30日放送の鉄人28号の感想。

サブタイトル §

第13話 「光る物体」

あらすじ §

 隕石に付着した光る物体が地球に落ちてきます。

 光る物体は人間の身体を吸って、ひからびさせます。

 その物体が、戦後再び出現し、ひからびた死体が見つかります。

 動物園で働く八木という男が、参考人として取り調べを受けます。彼は、戦争末期に動物を毒殺したことに強い後悔を持っていました。そして、光る物体にも、死んだ動物たちと同じように接していました。八木はあらゆることを光る物体に教え込みました。

 そして、実は八木だと思っていたものが、八木に変身した光る物体であることが明らかになります。本人も、自分は八木だと思い込んでいました。ひからびた死体は、八木自身が殺意を持ったときに行った犯行だったのです。

感想 §

 身寄りのない八木が、ただ一人の友としたのが光る物体。

 八木は、彼を地下室に残して地上に出てしまったことを後悔しています。

 しかし、実際には光る物体が八木を殺し、八木に化けて外に出ていたわけですね。八木に関するあらゆることを学び、自分自身が八木だと思い込んだ状態で出てしまったわけですね。

 話の構造として見ると。ずっと八木の語りによってドラマが進行していながら、実は八木自身が光る物体であり、殺人犯であったということになります。こういう実は語り手が犯人というのは、比較的よくあるパターンです。栗本薫の「ぼくらの時代」が出た1980年代頃ならともかくとして、2004年現在の今、ただ単に、それを行っただけでは評価の対象にはならないでしょう (そのようなパターンのドラマに初めて接するティーンエイジャーが激しく驚き興奮することはあり得ても)。今回の話が秀逸であるのは、そのようなパターンを単に持ち込んだことよりも、ひたすら語り続ける苦悩する人間が、実は人間を模倣した別の生物であったという意外性にあるように思います。犯人と探偵が倒錯するのではなく、最も人間らしい人間と非人間が倒錯することにこそ、実に興味深い味わいが生まれている、と言えるかもしれません。

今回の一言 §

 光る物体に為す術なく壊されていく鉄人のシーンが、ちょっとマゾ的快感を感じさせて良い感じだったかも。

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