謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のファフナーの感想。
サブタイトル §
第9話 「同化 ~わかれ~」
あらすじ §
溝口と真矢を救出するために海底に降りた甲洋は、無事にカプセルに彼らを収容します。しかし、隠れていた敵に襲撃されてしまいます。
一騎のファフナーは、それを救出しようとしますが、カプセルを掴んだ腕だけが残り、他は海底に沈んでしまいます。
到着した咲良のファフナーが、海底の甲洋のファフナーからコクピットだけを取り出して脱出します。
甲洋は既に記憶を失い、中枢神経だけ同化されていました。
時間より遅れてフェンリルが作動し、島は敵ごと消滅しました。
溝口は、狩谷が見つけようとしていたお宝を司令官に渡します。
そして、狩谷が新国連のスパイダということが明らかになります。狩谷はそのお宝を新国連に渡す気だったと言います。
咲良は甲洋の見舞いをしたいと言い、真矢達はみんなで基地内の甲洋を見舞いに行きます。しかし、それは中枢神経だけ同化され、もはや意志もない状態の甲洋を見ることでした。ショックを受け、責任を感じるみんな。
その状況で淡々とする総士に対して、真矢は頬を叩きます。
甲洋の両親は、甲洋を出来損ないと決め付け、新しい里子を求めます。しかし、甲洋はまだ死んでいないからという理由で却下されます。両親は甲洋の生命維持装置を止めようとしますが発見されます。実は、この両親は新国連のスパイだったことを司令官は既に知っていました。両親は島から追放されます。
狩谷は通信カプセルのようなものを海に流していました。そこに、一騎と総士がやってきて、会話を立ち聞きしてしまいます。
一騎は総士に、ファフナーと俺達、どちらが大切なんだ、と聞きます。
答えは波の音にかき消されて聞こえません。しかし、一騎は驚きます。
感想 §
甲洋の同化、という展開は何となく予測ができていました。
しかし、身体だけは無事に回収できたという展開は予想外でした。翔子のようにお星様になってきれい事になってしまうのかと漠然と予測していました。
ですが、実際には同化されてしまった身体は回収され、それを間近で見ることで、かつての仲間達はショックを受けます。実に残酷な光景です。
それにも関わらず、何やら怪しげな計画は進行します。それを進行させねばならないと誰もが信じているようですね。その状況に、ファフナーと俺達、どちらが大切なんだと総士に問う一騎というようなシーンまで発生してしまいます。
一方、竜宮島の中のギスギスした雰囲気の理由の1つが、新国連のスパイにあったことが明らかになります。狩谷や甲洋の両親がスパイだったとは、これまで分かりにくかったある種の部分がスパッとクリアに見えた感じですね。
そして、思い切った決断ができない優しすぎる司令官。彼の存在も、ある意味で不幸を拡大している要因かもしれません。そんな中で光るのは溝口の存在ですね。彼が呑んでいたものは酒かと思ったら水。なかなか期待させる男です。
それはさておき、敵が集まって合体というのは昔からよくあるパターンです。しかし、よく見ると、合体することによってたった1体のヒーローが倒せる1体の巨大な敵に変化するだけということが多いと言えます。バラバラのままなら、たった1体のヒーローでは倒しきれず、圧倒的に有利です。それなのに、その有利さを放棄して合体してしまう訳ですね。これは、けっこう白ける展開です。しかし、今回のファフナーで見せてくれたものは、それとは違って自らを修復するための合体です。これは面白いです。一度は致命的にやられても、仲間を合体させることで自己修復してしまうというのは、とても怖い展開です。
もう1つだけ書いておきましょう。突然、喫茶店の客からマスターに昇格した溝口さん。つまり、新国連のスパイだった甲洋の両親が島を追放された結果、喫茶店の運営者がいなくなり、溝口が代わりに入ったということでしょうね。そして、かつて溝口が喫茶店の客だったと言うことは、当然スパイの疑いがある運営者を調べるという意図もあったのでしょうね。けっこうやり手の溝口さん。
今回の一言 §
EDが別バージョン? 静かで泣ける感じですね。