謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のファフナーの感想。
サブタイトル §
第13話 「侵蝕 ~フェストゥム~」
あらすじ §
一騎は地下400メートルの基地に連れ込まれます。
この世界での過去の経緯が明らかになります。
まず、フェストゥムはコアの毒素により日本人の受胎能力を奪いました。
フェストゥムを恐れた人類は日本を殲滅します。
残った日本人はアーカディアンプロジェクトを発足させ竜宮島とファフナーを作ったのでした。
一騎達は人工子宮によって生まれ、コアの毒素への免疫を得ていました。
新国連は、ファフナー入手によってフェストゥムに勝てるという宣伝放送を行います。それによって、一騎が新国連の基地にいることが明らかになります。
それを聞いて様々な感想を持つ者達に、真矢は「誰も一騎くんの気持ちを聞かなかったくせに」と怒ります。
日野は、フェストゥムと融合した一騎の母らをひそかに基地内にかくまっていました。彼らはそれを通じて、人間のことを知ろうとしていました。また、一騎の母は、フェストゥムと人間の融合という理想を信奉しており、竜宮島でも同化現象を積極的な進化と捉える研究が行われていました。
日野は融合した母と一騎を会わせようとしますが、フェストゥムは会わないといいます。ここを理解し終わったと宣言し、フェストゥムによる基地への攻撃が開始されます。
フェストゥムの目標は、宇宙を無に返すことでより高い次元に移行することだと言います。
一騎は、閉じこめられた部屋のドアが開いたことから外に出て、新国連の機体に乗り込みます。彼は総士の名前だけを叫びます。
フェストゥムは戦闘の映像を世界中に流します。竜宮島でそれを見た総士は、機体の動きから映っている機体のパイロットが一騎であることを見抜きます。どうしても助けに行くという真矢を溝口は助け、二人は救出に向かいます。
一方、新国連の部隊が竜宮島を占領すべき迫っていました。
感想 §
海岸線が変わっている世界地図は、世界の痛々しさを感じさせますね。
しかし、もっと面白いのは、世界の種明かしが行われたと思った瞬間、次の謎が提示されていることですね。
これまでずっと謎であった、竜宮島や過去の日本の概要がようやく示されました。それで、謎が無くなってクリアに話が進むのかと思いきや。フェストゥムと人間の融合を目指す人達という新たな理想主義者が出現します。しかも、それは新国連の中にも、竜宮島の中にもいます。これによって、フェストゥム対人類という図式が、新国連の出現で新国連対竜宮島という対立の図式に塗り替えられたのに続き、またもや図式が塗り替えられてしまいました。まったく油断ができない作品ですね。
それにしても、一騎の母は、フェストゥムと融合していますが、この先が楽しみな存在です。少なくとも見た目の可愛さと、妙な言葉遣いの組み合わせは、妙な魅力を醸し出していますね。
そして、溝口さんと真矢のコンビが復活したのも期待大ですね。この二人は、見ていてホッとするという、ある意味でささやかな希望の灯です。
今回の名台詞 §
「絶滅寸前の日本人が何をしてたか、はっきりするのさ」
という台詞も良いのですが。
それより、もっと凄い台詞がありました。
戦う理由を悩む一騎に対して、実にさらっと強調されることもなく、日野は「史彦は君を誇りにするべきだな」と言うのです。
これは凄く良い台詞ですね。真剣に真に難しい問題に正面から思い悩む一騎の価値を、日野はしっかりと見抜いているわけですね。この一騎の資質は、得難いものがあるのでしょう。そのことが、あくまで分かる者にしか分からない、あまりにさりげない表現方法で示される贅沢さ。とても価値の高い台詞だと思います。